【G大阪】井手口のプロ初公式戦2戦連発も…早すぎる天皇杯敗退で来季ACL出場権危機的

◆天皇杯全日本サッカー選手権 ▽4回戦 柏3―2G大阪(20日・吹田S)

G大阪は柏に2―3で敗れ終戦。0―3から日本代表MF井手口陽介(21)のプロ初となる公式戦2試合連続ゴールなどで1点差まで詰め寄ったが、2大会ぶりの優勝を逃し、4年連続のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)出場も黄信号がともった。

早すぎる終戦を迎えた。試合終了の瞬間、G大阪の選手はうつむき、サポーターのブーイングを浴びた。松下電器時代の1990年度に1度、Jリーグ発足後も2008、09、14、15年度と4度の優勝を誇る名門が、4大会ぶりにベスト8にすら進めなかった。7日に今季限りでの退任が発表されてから3試合連続未勝利となった長谷川健太監督(51)は「本当に残念でならない」と沈痛な表情を浮かべた。

DFファビオ(28)が右ハムストリング肉離れ、FWファン・ウィジョ(25)が登録の関係で準々決勝以降しか出場できないなか、日本代表GK東口らのミスもあって後半7分までに3失点した。同15分にFW長沢が公式戦2試合連続ゴール、同36分にMF井手口が頭で決めて1点差まで追い上げたが、8月のリーグ戦に続きホームで柏に屈した。井手口は自身初の2戦連発にも「前半で点を取れていれば流れが変わっていたと思う」と肩を落とした。MF遠藤も「自滅に近い。1つの大会が終わって非常に悔しい」と唇をかんだ。

天皇杯優勝チームは来季のACL出場権を獲得できるが、V逸で可能性はなくなった。残り8試合のJ1では、ACL出場権内の3位・柏と勝ち点10差(首位の鹿島とは同18差)。4年連続のACL出場も危機的な状況だ。2季連続の無冠を阻止するためには、現実的には4強入りしているルヴァン杯しかない。「何とか意地を見せたい」と指揮官。監督の花道を飾るためにも、G大阪のプライドを見せてもらいたい。

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