【J1採点&寸評】G大阪1-1仙台|決め手を欠き痛み分け…可能性を示した日本代表アタッカーがMOM

G大阪――今野、三浦を中心とした最終ラインの出来は?

[J1リーグ31節]G大阪1-1仙台/10月29日/吹田S

【チーム採点・寸評】
G大阪 5.5
パスワークを主体に迫力ある攻撃を展開する場面もあったが、あと一歩を欠いた印象は拭えない。先制から3分後、一瞬の隙を突かれて喫した失点にも反省が残る。

【G大阪|採点・寸評】
GK
1 東口順昭 6
22分の失点は、奥埜のシュートに反応していたものの一歩及ばず……。それでも、終盤にはクリスランのシュートを片足で防ぐなど、及第点の働きは見せていた。

DF
35 初瀬 亮 6.5
正確なキックを生かし、2試合連続でアシストをマーク。課題の守備面でも、大きく崩される場面はあまりなかった。

2 三浦弦太 6
味方とのマークの受け渡しは問題なくこなしていた。後方からのビルドアップの質でやや正確性を欠いたのは気になった。

15 今野泰幸 6
マッチアップした石原の出足鋭い動きに苦戦も、要所はしっかりと抑えた。スペースへのカバーリングも無難にこなす。

4 藤春廣輝 6
序盤は守備にやや安定感を欠くも、徐々に落ち着きを取り戻す。終盤には積極的にオーバーラップを仕掛けて攻撃に厚みをもたらす。

MF
8 井手口陽介 6
71分にポスト直撃のミドルを放つなど総じて悪くない出来だった。しかし、本来の出来を考えればやや物足りなかったか。

7 遠藤保仁 6
味方からパスを引き出して前線、サイドへとさばく。ただし、決定的なチャンスに結びつく場面がなかったのも確かだ。

23 中原彰吾 5(59分OUT)
両脇のスペースを相手に突かれる場面が散見。マイボール時には、長短織り交ぜたパスでリズムを作ろうと試みるも、味方との呼吸が今ひとつ合わなかった。

MAN OF THE MATCH
10 倉田 秋 6.5
キープ力の高さと攻撃センスを発揮してチャンスメイク。味方とのパス交換から放った30分のミドルは惜しくもゴール左ポストに……。唯一、可能性のある働きを見せていた点を踏まえてMOMとした。

G大阪――長沢が先制点を奪った一方、赤﨑は…。

FW
20 長沢 駿 6(80分OUT)
CKから得意のヘッドで先制点を奪取。前線の基準点としての働きに物足りなさがあったが、負傷離脱したファン・ウィジョの代役として結果を残した働きはポジティブに捉えられる。

53 赤﨑秀平 5(90+1分OUT)
味方との連係が合わない場面が多く消化不良に。2試合連続ゴールに期待が懸かるも、この日は得点の匂いが漂わなかった。

交代出場
MF
39 泉澤 仁 5.5(59分IN)
積極的に仕掛けたが打開力を欠いた印象も。仙台のDF陣を崩すために、もうひと工夫が欲しかった。

FW
13 呉屋大翔  ―(80分 IN)
前節の浦和戦で同点ゴールを決めた勢いを示すように、溌剌とした動きを見せていた。それでも、最終盤に訪れた決定機は決め切れず……。

FW
37 髙木彰人  ―(90+1分IN)
22節の磐田戦以来、9試合ぶりに出番が到来。しかし、限られた出場時間のなかで持ち味を示すには至らなかった。

監督
長谷川健太 5.5
「攻め」の意識を失わせず、終盤まで勝負にこだわっていたのは交代カードからも窺えた。たが勝点3は遠く、リーグ戦では7試合勝利から見放されることに。

仙台――3バックを中心に粘り強い守りを見せる。

【チーム採点・寸評】
仙台 5.5
狙いどころを定めた守備が徐々に機能。攻撃面では迫力あるカウンターを展開したが、つなぎの局面では精度に課題が出た。

【仙台|採点・寸評】
GK
21 関憲太郎 6
セットプレーからの失点は致し方なし。局面ごとの判断は的確で、ハイボールに対する対応もまずまずの出来だった。

DF
13 平岡康裕 6
1対1の局面では力強いタックルを披露。終始慌てることなく冷静に振る舞いながら3バックの一角を全うしていた。

27 大岩一貴 6
地上戦、空中戦とも安定感を顕示。3バックの中央でどっしりと構えながら、敵の攻撃を跳ね返し続けた。

50 増嶋竜也 6
粘り強い守りで最終ラインを支える。空中戦では高さで分がある長沢との勝負でも決して引けを取らなかった。

MF
4 蜂須賀孝治 6
守備を重視しつつ、攻守のバランスを見ながら積極的に攻撃にも精を出す。高い位置でルーズボールを拾い、果敢にゴールへ迫る場面も。

7 奥埜博亮 6(81分OUT)
狙い澄ました右足ミドルで貴重な同点ゴールを奪う。それ以外ではあまり目立てず、後半途中にピッチを去った。

18 三田啓貴 6
左足から繰り出されるパスで攻撃を組み立てる。機を窺い中盤から前線へ飛び出して、果敢にゴールへ迫った。

29 古林将太 6(74分OUT)
右サイドを上下動しつつ、中央にできたスペースへのカバーも徹底。ドリブルで持ち上がった相手のアタッカーに対し、激しいチャージでボールを奪還する場面も見せた。

16 野津田岳人 6
2シャドーの一角で先発し、終盤はボランチでもプレー。状況に応じた攻守の判断には迷いは見られなかった。

30 西村拓真 5
前線で違いを作れず沈黙。前半、ゴール右ポスト直撃のシュートを放ったシーンが、唯一の見せ場だった。

仙台――得点こそなかった石原だが…

FW
11 石原直樹 6.5
ゴールこそなかったが、味方からパスを引き出す出足の鋭い動きは目を引いた。しつこくボールに食らいつく前線からの守備でも貢献度を示す。

交代出場
MF
25 菅井直樹 6(74分IN)
泉澤の突破をケアしつつ、相手の右サイドを狙い続ける。特にミスはなく、攻守とも役割どおりにこなしていた。

FW
20 クリスラン ―(81分IN)
本領を発揮できなかったが、球際では力強い競り合いを披露。次戦以降への期待感は漂わせた。

監督
渡邉 晋 6
勝利こそ奪えなかったが、采配自体は決して悪くはなかった。最後まで勝負を諦めなかった姿勢も称えられる。

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