【J1採点&寸評】G大阪0-1札幌|狙い通りの戦いを見せた札幌。G大阪は今季を象徴する敗戦に

G大阪――長時間ボールを握りながらも、迫力のある攻撃はほぼ皆無。

[J1リーグ33節]G大阪0-1札幌/11月26日(日)/吹田S

【チーム採点・寸評】
G大阪 4.5
ホーム最終戦を有終で飾れず。ボールを握る時間は長かったが迫力のある攻撃はほとんどなし。攻めあぐねるシーンが多く、低迷した今季を象徴するような一戦だった。

【G大阪|採点・寸評】
GK
1 東口順昭 5.5
稲本の意表を突いたロングシュートを好セーブ。攻め込まれるシーンはほとんどなかったものの、セットプレーに沈んだ。

DF
2 三浦弦太 5.5
警戒していたジェイをマークしきれず、フリーにさせてしまって痛恨の失点。崩されるシーンはほとんどなかっただけに、CBとしては悔やみきれない1プレーだった。

4 藤春廣輝 6
42分に倉田とワンツーで崩して決定的なクロスを送るもゴールにつながらず。左サイドを積極的に攻め上がった。

15 今野泰幸 5
身長差のあるジェイとのミスマッチに大苦戦。不用意な反則が目立ち、個人としてもチームとしてもリズムに乗れず。

22 オ・ジェソク 5.5(86分OUT)
再三に渡って右からクロスを送ったものの、精度を欠き決定機は演出できず。受け手との呼吸が合っていなかった。

MF
7 遠藤保仁 6
攻撃のスイッチを入れる縦パスを入れるもゴールには結びつかず。トップ下としては自ら飛び出してリズムを変えるようなプレーも欲しかった。

8 井手口陽介 5
相手の前線3人をつかまえきれず、イージーなパスミスも見られるなどプレーに迷いが見えた。特長のボール奪取を見せる場面も少なかった。

10 倉田秋 5.5
藤春、遠藤とともに左サイドで攻撃を作る。序盤は抜け出してクロスを送るなどしたが、足もとでパスを受けることが多く、ゴールには迫れず。29歳の誕生日を勝利で飾りたかった。

35 初瀬亮 6
本職ではないインサイドハーフで先発出場し、豊富な運動量で及第点のプレー。両足から繰り出す得意のプレースキックも決定機は演出するには至らず。

G大阪――ホーム最終戦でも12試合勝ち星なしの泥沼から抜け出せず。

FW
20 長沢駿 5
29分には遠藤のパスに抜け出してネットを揺らすもオフサイドの判定。攻撃の起点となる働きができず、敵の脅威にはなりえなかった。

37 高木彰人 5.5(83分OUT)
MFで起用された前節のリーグ初先発に続き、この日はFWでスタメン入り。最前線で動き回ってボールを引き出すも、パスを受けたあとのプレーに難がありゴールに迫れず。

交代出場
FW
13 呉屋大翔 ―(83分IN)
短い時間でボールを引き出す動きはできなかった。試合に入り込めないままタイムアップの笛を聞くことに。

MF
24 井出遥也 ―(86分IN)
タメを作りながら好機の演出を狙った場面もあったが、固められた守備を崩すほどのアイデアは見せられず。もう少し時間が欲しかった。

監督
長谷川健太 5
公式戦12試合勝ちなしと泥沼から抜け出せないままホームでの戦いを終え、ブーイングを浴びる。攻撃のバリエーションの少なさが、サポーターのフラストレーションを貯める一因に。

札幌――ボール支配率で下回ってもゲームの主導権は渡さず。

[J1リーグ33節]G大阪0-1札幌/11月26日(日)/吹田S

【チーム採点・寸評】
札幌 6.5
ボールの支配率は圧倒的に劣りながらも主導権を握られた印象はなく、連動した守備の安定ぶりが光った。ジェイを中心とした攻撃も狙いがはっきりしていた。

【札幌|採点・寸評】
GK
25 ク・ソンユン 6
ロングボールに対してはタイミング良く飛び出してDFラインの裏もカバー。最後尾から守備に安定感をもたらした。

DF
2 横山知伸 6.5
高さのある長沢にしっかり身体を寄せて自由にプレーさせず。ペナルティーエリア内でも強さを見せ、空中戦でも主導権を握らせなかった。

24 福森晃斗 6(68分OUT)
石川と連動しながら相手に圧力をかけ、高い位置でプレーする場面が多く、左サイドでは起点を作らせなかった。

35 進藤亮佑 6
相手2トップの横の動きをカバーしながら藤春の飛び出しもケア。42分にワンツーで崩されてピンチを招いたが、危ないシーンはそれぐらいだった。

MF
6 兵藤慎剛 6(90分OUT)
1.5列目で並んだチャナティップと息の合った連動で敵DFラインと中盤にプレッシャーをかけ、相手のビルドアップを封じ込めた。

10 宮澤裕樹 6
トップ下遠藤の動きを気にかけながら、アンカー井手口にもプレッシャー。ボールを握る時間は短かったものの中盤で存在感を見せ、崩されるシーンはほとんどなかった。

18 チャナティップ 6.5
51分にはショートカウンターでジェイへ質の高いパスを供給するなど、技術の高さを見せる。積極的に放ったシュートが決勝点につながるCKを呼び込んだ。

26 早坂良太 6
倉田、藤春に遠藤が絡んで起点を作りに来たサイドで自由を与えず、相手のリズムを崩した。

27 荒野拓馬 ―(9分OUT)
3分に高木と接触して右足を負傷すると、続行を試みるもそのままみずから交代。まともにプレーする間もなくピッチを後にした。

32 石川直樹 6
カウンターの場面では、長い距離をスプリントしてゴール前に顔を出すなど攻撃にアクセントをつけた。終盤は最終ラインにポジションを変え、しっかり守りきって勝利に貢献。

札幌――ジェイが虎の子の1点を奪い取る期待通りの活躍を披露。

FW
48 ジェイ 7
セットプレーから虎の子の1点を奪い取る期待通りの活躍。守備でもボールを追い回して献身性を見せた。

交代出場
MF
17 稲本潤一 6(9分IN)
荒野が負傷するアクシデントで早々の出番。69分にはロングシュートでゴールを脅かして見せ場を作るなど、古巣相手に攻守両面で存在感を示した。

FW
38 菅 大輝 6(68分IN)
左CKから得意の左足で決勝点を演出。7試合ぶりの出場で大きな仕事をやってのけた。

9 都倉 賢 ―(90分IN)
投入直後に訪れた相手CKの場面で自慢のパワーを披露。主に守備で貢献し、最後を締めた。

監督
四方田修平 6
ピンチらしいピンチはほとんどなく、安定した守備を見せながら大型助っ人の一発で狙い通りの1勝をつかみとった。

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