【G大阪】GK藤ケ谷、今季限りで引退…08年ACL優勝守護神

2008年のACL優勝など、G大阪で長年活躍したGK藤ケ谷陽介(36)が現役引退することが27日、分かった。今季のリーグ戦は1試合の出場に終わったが、正GKの東口が日本代表の活動で不在時はルヴァン杯4強入りに貢献。今月上旬にクラブ側から契約満了の方針を伝えられたことを受け、19年間のプロ生活にピリオドを打つことを決断した。

この日、大阪・吹田市内で練習した藤ケ谷は「たくさんいい思いをさせてもらい、悔しい思いもしました。ガンバでは本当にいろんな経験をさせてもらいました。正直、たくさん未練はあります。でも、大好きなチームで終わるのが一番だと思いました」と明かした。

2005年に札幌から加入。同年にJ1初優勝し、07年のナビスコ杯(現ルヴァン杯)や08、09、15年度の天皇杯制覇。数々のタイトル獲得に立ち会った中、08年は最も印象深く「ACLで優勝できたことですね。僕自身にとって財産になっています」と振り返った。

チームは12年にJ2降格。13年は全試合に出場して優勝でJ1復帰を果たしながら契約満了を告げられた。その後、磐田から15年に復帰。獲得を望んだのは長谷川監督だった。「健太さんには感謝しかありません。こうやってガンバでプレーする機会を与えてもらい、もっとチームに貢献したかったですけど…」。退団が決まっていた13年シーズン最後の練習日。「フジ、シュート練習しようか」と誘ってくれた指揮官との思い出も忘れられない。

14年の磐田移籍時には、宇佐美(現ドイツ2部デュッセルドルフ)は号泣して兄貴分との別れを悲しんだ。心優しく、人望も厚かったベテランGK。今季限りで退任する長谷川監督とともにG大阪に別れを告げる。

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