G大阪藤ケ谷「ガンバで終わるのがいいと思った」

今季限りの現役引退を発表したガンバ大阪のGK藤ケ谷陽介(36)が29日、大阪・吹田市内で取材に応じた。前日28日に引退を発表。この日、最後のファンサービスを行った。「今のところまだ実感が湧いていない」としたが「(サポーターの中に)涙ぐんでくれる人もいて、もらい泣きしそうになった」と寂しそうだった。

プロ19年目。05年にG大阪入りし、同年に初のJ1優勝や、08年のACL制覇に貢献した。引退を決意した理由を「チームから契約満了を伝えられて、また新しいチームを探してやっていく強い気持ちを持てなかった。それなら長年やらせてもらったガンバで終わるのがいいのかな、と思った」と明かした。

特に印象深い思い出は「08年のシーズン。1回も負けずにACLで優勝して、クラブW杯を戦って、天皇杯を優勝。印象に残っている」と充実した1年間を振り返った。

長谷川監督には26日の札幌戦後に引退を伝えた。指揮官からは「何で言わなかったんだ? あと1枚カード(交代枠)が残っていたから出すこともできたのに」と言われたという。12月2日の最終節東京戦が藤ケ谷にとってラストゲーム。長谷川監督は「試合展開にもよるが(藤ケ谷が出場する)状況をつくれれば。勝っている状況で出してあげたい」と途中出場の可能性を示唆した。多くのタイトル獲得に貢献したベテランの花道を飾るためにも、G大阪は公式戦13試合ぶりの勝利を目指す。

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