【J1採点&寸評】FC東京0-0G大阪|MOMは好守を連発した日本代表GK。現役引退の石川は… 

FC東京――チャン・ヒョンスを中心とした最終ラインは安定感を顕示。

[J1リーグ34節]FC東京0-0G大阪/12月2日/味スタ

【チーム採点・寸評】
FC東京 6
ショートカウンターや両サイドを起点にゴールに迫るもあと一歩を欠く。一方で守備は安定感があり、最終ラインを崩される場面はなかった。

【FC東京|採点・寸評】
GK
33 林 彰洋 6
シュートストップ、ハイボールへの対応とも、問題なくこなす。終盤、呉屋に鋭いシュートを見舞われたが、難なく阻止した。

DF
22 徳永悠平 6.5
後方から積極的に駆け上がり攻撃に厚みをもたらした。守備の局面では大きく崩されることはなく無難に対応。

14 チャン・ヒョンス 6.5
終始落ち着いて最終ラインを統率。力強い競り合いでことごとくボールを跳ね返し、背後を取られる場面もほぼなかった。

5 丸山祐市 6.5
味方との息の合った連係からピンチの芽を摘むなど、局面に応じた判断は良かった。ほぼミスはなく安定感を示す。

MF
37 橋本拳人 6.5
積極的にゴール前にも侵入し、前後半に1本ずつ決定的なシュートを放つ。守備でも常に目を光らせ、鋭いインターセプトを披露。

38 東 慶悟 6(80分 OUT)
中盤の底でボール捌きつつ、チャンスの場面では高い位置に侵入。73分には、太田のシュートがGKに弾かれたこぼれ球に反応するも、GK東口の好守に阻まれる。

2 室屋 成 6
攻守にバランスよく顔を出す。攻撃の局面では、後方から攻め上がった徳永と息の合った連係を見せていた。

6 太田宏介 6
前半はやや大人しかった印象も、後半に入ると高い位置でのプレー機会が増え好クロスを供給。73分には鋭いシュートも放った。

FC東京――J1ラストマッチになった石川は、まずまずの動きを見せる。

FW
8 髙萩洋次郎 6
状況判断が良く、味方から効果的にパスを引き出してP・ウタカや石川にラストパスを供給する場面も。終盤はボランチの一角でプレー。

9 ピーター・ウタカ 5.5(80分 OUT)
前線でタメを作り、後方からの攻め上がりを促す働きは良かった一方、決定力を欠いた印象は拭えない。単独でゴール前に待ち込んだ76分のチャンスも決め切れず……。

18 石川直宏 6(57分 OUT)
今季限りでの現役引退を発表し、J1でのラストマッチになったこの試合では、鋭い動き出しでゴールに迫るなど、まずまずの動きを披露。2年以上J1のピッチから遠ざかっていたが、まだまだやれるという印象を与えた。

交代出場
MF
15 永井謙佑 4.5(57分 IN)
前線でボールを受けても消極的なプレーを選択。シュートを撃てる場面でパスを選択してしまったのは残念だった。

MF
41 久保建英 ―(80分 IN)
J1デビューを飾った前節の広島戦に続いて途中出場。積極的にボールを呼び込み、後半アディショナルタイムには左足ミドルでゴールを狙った。

FW
13 大久保嘉人 ―(80分 IN)
ラストワンプレーで右クロスを頭で合わせたシーンが唯一の見せ場。インパクトを残せぬまま終了のホイッスルを聞く。

監督
安間貴義 5.5
前半からほぼプラン通りに試合を運べていたが、ゴールを奪う術を欠く。8試合未勝利のまま、シーズンを終えた。

G大阪――両サイドバックは安定感を欠くも、GK東口が好守で支える。

【チーム採点・寸評】
G大阪 5.5
ボール支配率を高めて試合を進めるも、最終局面を崩すアイデアを欠いたのは相変わらず。交代カードを使っても、攻めにリズムが出なかった。

【G大阪|採点・寸評】
GK
1 東口順昭 6.5
MAN OF THE MATCH
73分に太田のシュートを弾いた流れで最大のピンチを迎えたが間一髪で阻止。その後も再三に渡って好守を連発し、無失点に大きく貢献した働きは称えられる。

DF
22 オ・ジェソク 5.5
攻撃時には、判断が遅れて味方とパスが合わないシーンが見られた。本来の出来に比べると、やや物足りなさを覚えた。

2 三浦弦太 6
試合序盤からP・ウタカと激しいマッチアップを展開。屈強な相手にも堂々と立ち向かい、何度もボールを奪い返した。

15 今野泰幸 6
マークする相手との駆け引きを繰り返し、鋭いインターセプトからピンチの芽を摘む。FC東京時代の同僚・石川との勝負は見応えがあった。

4 藤春廣輝 5.5
徳永や室屋のオーバーラップに対し、しつこく食らいついて対応。一方、何度か試みたオーバーラップは、どれもチャンスに直結しなかった。

MF
8 井手口陽介 6
中盤を幅広くカバー。球際では持ち前の激しい守備で応戦し、積極的に攻撃にも関与するなど溌剌とした動きを見せていた。

35 初瀬 亮 5.5
右サイドで頻繁にパスを受けてはいたが、崩しの局面で違いを見せられず。得意のキックも鳴りを潜め、CKはどれも相手にはじき返された。

10 倉田 秋 5.5
ボールへの寄せ、献身的なチェイシングなど、守備面の役割を忠実にこなす。一方、攻撃の局面ではやや物足りなさを感じさせた。

7 遠藤保仁 6
要所を抑えたポジショニングとプレーの判断が光る。中盤に留まらず、バランスを見ながら積極的に前線にも顔を出した。

G大阪――先発2トップは期待外れの出来。

FW
37 髙木彰人 5(58分 OUT)
3試合連続で先発出場も、目立った働きを見せられず途中交代。何度か仕掛けようとする姿勢は見られたが、DFに脅威を与えるほどではなかった。

20 長沢 駿 5(81分 OUT)
空中戦で引けを取ることはなかったが、効果的に起点を作れなかったのは悔やまれる。得点の匂いは終始漂わなかった。

交代出場
FW
11 ファン・ウィジョ 5.5(58分 IN)
途中出場直後こそ鋭い動きを見せていたが、徐々にトーンダウン。味方から上手くパスを呼び込めず結局、シュート0本のままだった。

FW
13 呉屋大翔 5.5(75分 IN)
85分に左足で決定的なシュートを放ったのが唯一の見せ場。それ以外では、目立った働きを見せられなかった。

監督
長谷川健太 5
後半に前線2枚を交代させたが、あまり効果は表われなかった。G大阪でのラストゲームで有終を飾れずに、今季の指揮を終える。

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