ガンバで培ってきた「頭を使って、楽しんで」。攻守に余裕ある動き見せたCB中島が“繊細なタッチ”からアシストも

[1.25 練習試合 NIKE NEXT HEROプロジェクト選抜 8-0 ヴァレジーナ・カルチョ]

ガンバで学んできた強みをイタリアで表現した。「NIKE NEXT HEROプロジェクト」イタリア遠征メンバーは25日、インテルアカデミーのヴァレジーナ・カルチョと練習試合を行い、8-0で快勝。G大阪U-23チームの一員としてJ3出場経験を持つCB中島大雅(G大阪ユース3年)は、後半開始から出場し、完封勝利に貢献した。

攻守において余裕を感じさせるようなプレーを見せていた中島は、「ガンバなんで」と微笑む。素早く状況判断しながら相手のカウンターを確実に阻止。攻撃面でも雨中で相手がプレッシャーをかけてきている中でも正確なトラップから、小さなスペースを見つけて持ち出したり、逆サイドへ展開したり、技術力の高さを発揮していた。

後半20分には右ショートコーナーからMF水野雄太(大津高2年)がDF間へ縦パス。これを「繊細なタッチで(笑)」コントロールした中島は顔を上げると、最後はゴールエリアのMF 財前淳(京都U-18 3年)へラストパスを通してアシストを記録した。

G大阪ユースでは同じCBを本職とする元日本代表DF宮本恒靖監督(現G大阪U-23監督)の指導も受けた。プレーを実演する宮本監督から学ぶことが多かったというDFは「(G大阪のコーチ陣から)頭使って楽しんでやれって言われる。能力無くても一個先を見ながらやれば。ファーストタッチをどこに置くかだけでも全然違う」というように、培ってきたものをイタリアでも堂々と披露していた。

大学は関西福祉大へ進学することが決まっている。15年4月に創部した関西福祉大は現在、関西学生サッカーリーグ 2部Aに所属している新興勢力だ。中島は名門大学へ進学するのではなく、チームを強くしていくことに魅力を感じたという。「チーム強くする。そっちの方が楽しい」。関西福祉大で1年から試合に出場すること。そして、「とりあえず、ガンバの強化指定狙おうかなと思っています」という目標がある。

将来的にはG大阪に戻ることが理想。「ユニフォーム格好いいんで。サポーター、大阪なんでめっちゃ盛り上がりますし」。現在ある課題を一つずつ潰しながら、自らを成長させて目標達成を目指す。今回、イタリアでは初めてプレーする選手たち一からチームを構築し、2試合連続快勝という結果に繋げた。進路の関西福祉大でも頭を使ったプレーや潰しの強さなど持ち味である部分を発揮して、新しいチームとともに歴史を築いていく。

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