【G大阪】FW中村敬斗が“飛び級”新加入「ガンガン仕掛ける」

2月23日に開幕する新シーズンに向け、関西のJ1クラブに将来性豊かなルーキーが加わった。昨年行われたU―17W杯で4得点と活躍し、高校2年で三菱養和SCユースからプロ入りという“飛び級”を果たしたU―17日本代表FW中村敬斗(17)はG大阪に加入した。

180センチ、75キロのしっかりとした体格は、まだ17歳だとは思えない。G大阪の沖縄1次キャンプで、初めて“プロの世界”へと足を踏み入れた中村。「少しずつ慣れてきました。10歳以上、年齢が離れた先輩とプレーするのも初めて。1対1など対人プレーが得意なので、早くアピールしたいです」。そう笑う表情には、高校2年らしい初々しさが浮かんだ。

1学年下のFC東京MF久保建英(16)が注目を集めた昨年のU―17W杯で、チームトップの4得点。ACL王者・浦和など複数のJクラブ、さらにドイツ1部・シュツットガルトなどから受けた数々のオファーから、G大阪入りを選んだ。その理由は「G大阪の熱意も感じましたし、クルピ監督が来たことが一番大きい」。C大阪でMF香川(現ドルトムント)を育てるなど若手育成に定評のある指揮官の下で、プロのキャリアをスタートさせた。

小学生時代は柏のジュニアに所属していたが、パスサッカーが合わず、6年生で地元のクラブへ。中学からは個人技を重視する三菱養和で技を磨いた。「ガンガン(ドリブルで)仕掛けるプレーが好き。サイドから相手をはがしてシュートを決めたい」。直線的なスピードと、右足から放たれるパンチ力のあるシュートが武器だ。久保が“日本のメッシ”なら、中村のプレースタイルはポルトガル代表FW、C・ロナウド(レアル・マドリード)に近い。

宇佐美、井手口、堂安らユースから昇格した10代が活躍してきたG大阪で、初となる外部からの“飛び級”。「今年の目標は、G大阪のタイトル獲得に少しでも貢献すること。試合に絡んで、結果を出したいです」。将来的には海外移籍など夢も持つが、まずはG大阪で結果を残すことに集中。東京五輪など日本代表での活躍も期待される世代屈指のアタッカーが、プロ1年目からJの舞台で勝負をかける。

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