【J1展望】2ndステージ・5節|新潟-G大阪|強烈なプレスが持ち味の新潟は、「トップ下・遠藤」を封じて勝機を見出す SOCCER DIGEST Web 7月28日(火)18時0分配信

新潟――2トップが固定され、守備から攻撃の形が機能。 G大阪――「トップ下・遠藤」の3試合連続ゴールなるか。

J1リーグ 2ndステージ・5節
アルビレックス新潟―ガンバ大阪
7月29日(水)/19:00/デンカビッグスワンスタジアム

アルビレックス新潟
2ndステージ成績(4節終了時):8位 勝点5 2勝0分2敗 7得点・7失点
年間成績(21試合終了時):16位 勝点20 5勝5分11敗 27得点・40失点

【最新チーム事情】
●今季初の連勝でチームのムードは上々。
●新加入の佐藤がホームデビューに意気込む。
●田中がトレーニングに復帰。軽快な動きを披露。

【担当記者の視点】
前節、勝点で並んでいた山形との“決戦”に3-1で勝利したチームは、年間順位で16位に浮上。中3日の連戦を重荷に感じることなく、良い雰囲気でG大阪戦への準備を進めた。

第2ステージに入って固定された指宿と山崎の2トップが、攻撃だけでなく、守備でも機能し始めたことで、チームの戦い方も明確になってきた。2トップがスイッチを入れるプレッシングは、昨季三冠のG大阪に対しても有効なはずだ。

攻撃陣は、多彩になりつつある。横浜から期限付きで加入した佐藤は、山形戦の終盤に交代の準備を整えながら出番なしに終わったが、ホームでのデビューに意気込む。

「監督から中央に絞って近い距離感でプレーするよう求められているのは嬉しい。自分の持ち味を出しやすいから」の言葉どおり、トレーニングで機動力とテクニックを活かし、加入1週間で早くも攻撃を活性化している。

局面で細かい技を駆使する佐藤と好相性を見せるのが、ふくらはぎの負傷から復帰した田中。トレーニングで見せる動きは軽快で、攻撃の選択肢はさらに増えそうだ。

ガンバ大阪
2ndステージ成績(4節終了時):3位 勝点5 2勝2分1敗 9得点・8失点
年間成績(22試合終了時):3位 勝点40 11勝7分4敗 33得点・21失点
※日程の関係上、1試合多く消化

【最新チーム事情】
●6連戦の最後の一戦。両サイドハーフと両SBは疲労の色が濃い。
●新潟戦は09年6月以来、10戦負けなし(6勝4分)。
●神戸戦で採用した「トップ下・遠藤」で再び臨む可能性も。
●2試合連続ゴール中の遠藤はJ1通算100ゴールまであと3点(現在97点)。

【担当記者の視点】
前節のアウェー・神戸戦は、遠藤のミドルシュートで先制すると、最後は宇佐美の決勝弾で4試合ぶりの勝利を飾った。ポイントはトップ下に遠藤を配した中盤の形。今野をアンカーに置き、遠藤が2トップを援護しながら攻撃を組み立てた。

サイドハーフの調子が今ひとつのため、その改善策という意味合いもあり、この新潟戦でも再び「トップ下・遠藤」を採用する可能性もありそうだ。

ここまで中3日から中2日で5試合をこなしており、この新潟戦が6連戦の最後となる。G大阪対鳥栖の6節分を前倒しで行なった影響もあり、疲労度はピークに達している。

もっとも不安なのは、両サイドハーフとSB。守備の役割をまっとうする一方、攻撃まで手が回らない時間も増えている。その際に、遠藤がどう絡むかが焦点となりそうだ。

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