【J1採点&寸評】新潟×G大阪|遠藤が1ゴール・1アシストの活躍も、指宿が2試合連続ゴールを叩き込んでドロー SOCCER DIGEST Web 7月30日(木)7時0分配信

抜群のキープ力で攻撃の起点となった指宿。同点弾でMOMに選出。

【試合内容】
ホームの新潟は2連勝の勢いそのままに序盤から攻勢に出ると、10分に相手のオウンゴールを誘って先制する。一方のG大阪も慌てず、シンプルなパス回しで新潟のプレスをはがしにかかり、遠藤のセットプレーから揺さぶりを掛けた。

後半の立ち上がり、G大阪はCKの連続から2ゴールを奪って逆転し、カウンターを狙いながら逃げ切り態勢に入る。しかし、新潟が反撃に打って出ると、山崎のスルーパスに反応した指宿が2試合連続ゴール。激しい攻防の末に勝点1を分け合い、新潟は降格圏から脱出した。

【チーム採点・寸評】
新潟 6
2連勝の勢いに乗って前半はペースを握る。後半の立ち上がりに逆転を許したが、逆境に屈しないタフさを発揮した。

G大阪 6
全体的に動きが鈍く、新潟の運動量に苦しめられたが、セットプレーから巧みに流れを引き寄せた勝負強さは評価に値する。

【新潟|採点・寸評】
GK
21 守田達弥 5.5
ハイボールに対してキャッチングの安定感が不足。2失点目のPKも、直前のクロス対応で流れは断てたはず。

DF
24 川口尚紀 6
後半は守備に追われる時間が増加。ただ、スペースを突いて積極的に仕掛けた前半の出来は称賛したい。

4 舞行龍ジェームズ 5.5
岩下を倒したと見なされPKを献上したが、その判定は微妙で不運な面も。セットプレーでたびたび岩下のマークを外したのはいただけない。

2 大野和成 6.5
パトリックとの競り合いで一歩も引かず。制空権を容易に明け渡さず、結果的にピンチの芽を事前に摘んだ。

7 コルテース 6.5
要所で見せる縦への突進が効果的で、その姿勢が2点目につながった。終盤はゴール前で身体を張り、勝利への執念も光った。

MF
8 レオ・シルバ 5.5
勝負を決めに行った結果とはいえ、カウンターから無謀にも思える上りを見せ、逆にピンチを招いた。

25 小泉 慶 6.5
球際で寄せ切れない場面も散見されたが、攻守でシンプルかつ正確なプレーを続けたことで中盤を支えた。

23 山本康裕 5.5
1失点目はCKの守備でマークに付き切れず。攻撃面でも持ち味の突進力を活かし切れないまま終わった。

13 加藤 大 5.5
相手の陣形をよく見てスルーパスから打開を図る。しかし守備では寄せの甘さから貢献できず。

FW
11 指宿洋史 6.5
抜群のキープ力とテクニックで日本代表が揃うG大阪の守備陣を翻弄。冷静極まりない同点ゴールも秀逸。

9 山崎亮平 6
カウンターの大ピンチを招くボールロストもあったが、縦に仕掛けてオウンゴールを誘うと、アシストの縦パスも絶妙。

交代選手
MF
16 佐藤優平 6
新潟デビュー戦ながら、即戦力と感じさせる軽快な動き。チャンスで決め切れなかったのは悔やまれる。

MF
18 成岡 翔 5.5
期待されたボール奪取、ボールキープを前線で見せられず。守備を固めたG大阪を崩し切れなかった。

FW
19 鈴木武蔵 -
ラストワンプレーというタイミングでピッチに入ったが、隙あらばスピードを活かして打開という役割は明確だった。

監督
柳下正明 6
選手の疲れを見極めながら選手交代のカードを切る。連係からスペースを攻略して勝点1を得た。

新潟の厳しいマークに苦しみ、宇佐美&パトリックの2トップは不発。

【G大阪|採点・寸評】
GK
1 東口順昭 6
指宿のゴールはしてやられた感もあるが、間合いを詰めるシュートセーブを要所で披露し、守備を引き締めた。

DF
14 米倉恒貴 6
CKでニアサイドに入り、バックヘッドで同点ゴール。動きの鈍いチームの反撃ムードを一気に高めた。

5 丹羽大輝 5.5
戻りながらではあったが、伸ばした足にクロスが当たってオウンゴールを献上。試合の流れを決めた感もあり、悔やまれる。

8 岩下敬輔 5.5
寄せが甘く、ゴール前で新潟のコンビネーションに対応できず。2失点目もラインコントロールが曖昧だった。

4 藤春廣輝 5.5
攻撃参加は少なかったが、後半に決定的なクロスを倉田に通す。しかし肝心の守備は、2失点目の場面で指宿のマークを外した。

MF
15 今野泰幸 6.5
狙い澄ましたボール奪取で奮闘。得点に結び付かなかったが、相手ゴール前へのフリーランは効果的だった。

7 遠藤保仁 6.5
1ゴール・1アシストと抜群の存在感。セットプレーから流れを引き戻しており、その際の技術の高さが際立った。

13 阿部浩之 5.5
スピードを活かした縦への突破は、対面のコルテースにほぼ封じられた。チャンスに絡めないまま途中交代。

11 倉田 秋 5.5
後半、藤春のパスを受けると切り返してマークを外し、完全にフリーとなりながらシュートは枠外。決めるべき場面だった。

FW
39 宇佐美貴史 5.5
新潟の厳しい警戒網を突破できず。仕掛けも単発的で、シュートもわずか1本に抑えられた。

29 パトリック 5.5
後半はポジションを変えたが、マークを外し切れず。後半、カウンターから決定機もシュートを吹かす。

交代出場
MF
19 大森晃太郎 5.5
柔らかいボール扱いでコルテースをいなそうとした。決定機には至らなかったが、新潟のサイド攻撃の抑止には成功。

DF
22 オ・ジェソク 6
コルテースの縦への突進を食い止めるべくピッチに入る。粘り強い守備で貢献した。

MF
17 明神智和 -
遠藤との2ボランチで守備を引き締めるとともに、カウンター時にはゴールも狙った。

監督
長谷川健太 6
新潟より厳しい6連戦という日程ながら、先制されても動じず。様々な揺さぶりを掛けて引き分けに持ち込んだ。

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