【J1採点&寸評】FC東京3-2G大阪|2アシストの小川、決勝弾のD・オリヴェイラ。MOMに輝いたのはどっち?

FC東京――輝いた“左足”。小川はFKとクロスで2アシスト!

[J1リーグ5節]FC東京3-2G大阪/3月31日/味スタ

【チーム採点・寸評】
FC東京 6
2-0としながら、一旦は追いつかれてしまったのは大きな反省点。それでもD・オリヴェイラの決勝ゴールで再び突き放した点はプラス評価だ。良いところも悪いところも出た試合だろう。

【FC東京|採点・寸評】
GK
33 林 彰洋 5.5
40分に井出のシュートを左手でパンチング。PKでの失点は致し方なしで、全体に悪くないパフォーマンスだった。

DF
3 森重真人 6
12分に小川のFKに上手く頭で合わせてチームの2点目を奪ったプレーはさすが。後半もそれなりに安定しており、代表活動での疲れをあまり感じさせなかった。

25 小川諒也 7
森重のゴールをお膳立てした12分のFKはスピード、精度とも完璧。59分にファン・ウィジョに競り負けてゴールを奪われても、64分にD・オリヴェイラの決勝弾をアシストと“左足”が輝いた。

29 岡崎 慎 6
ドリブルなのかパスなのか中途半端だった11分の攻め上がりは減点対象。ただ、本職の守備は試合を重ねるごとに安定している印象だ。

48 チャン・ヒョンス 6
持ち前のフィジカルを活かしたマンマークで長沢らを抑え込んだ。2失点は褒められないものの、個の勝負では強さが際立った。

MF
8 髙萩洋次郎 5(81分OUT)
前半のアディショナルタイムに井出へのファウルからPKを献上したのはいただけない。あれで試合展開を難しくしてしまった。

18 橋本拳人 5.5
自慢のハードワークでピッチの広範囲をカバー。ただ、自らドリブルで持ち上がった75分のシーンはミドルを打ってもよかったのでは?

38 東 慶悟 6.5
GKが弾いたボールを左足でダイレクトシュート。開始直後の先制弾は美しく、インパクトも大きかった。守備面では相変わらずタフな仕事ぶり。

39 大森晃太郎 6
派手さに欠けるものの、地味に攻守で良い仕事をしていた。チーム全体を引き締めるうえで、このMFの存在意義は大きい。

FC東京──ゴールラインでクリア。富樫のファインプレーは見逃せない

FW
9 ディエゴ・オリヴェイラ 7(87分OUT) MAN OF THE MATCH
巧みなドリブルと動き出しで攻撃にリズムを刻んだ。2-2で迎えた64分には小川のクロスからヘッドを叩き込んで決勝点を決めている。攻撃のあらゆる局面で効いていたことを考えてMOMに。

11 永井謙佑 6(60分OUT)
この試合のファーストシュートで先制点のきっかけを作った点は評価に値。その後はチャンスに恵まれなかったとはいえ、及第点には届くか。

交代出場
FW
20 前田遼一 5.5(60分I N)
フィニッシュに絡む回数は少なかった半面、守備への貢献度は文句なし。欲を言えばゴールが欲しかったが、悪い仕事ぶりではなかった。

MF
7 米本拓司 -(81分IN)
集中した守りでG大阪にゴールを許さなかった。難しい時間帯での投入も焦らず、チームの勝利に貢献した。

FW
17 富樫敬真 6(87分IN)
後半アディショナルタイムの左サイドからのクロスに合わせていれば……。守備面ではファン・ウィジョのシュートをゴールラインでクリアしたプレーが素晴らしかった。

監督
長谷川健太 6.5
中盤の強度が少し落ちているタイミングで“守備職人”米本を投入した采配が光った。富樫もディフェンス面で良い仕事をした点も踏まえれば高評価に。

G大阪――Jデビューのマテウスは身体の使い方が巧みで…

【チーム採点・寸評】
G大阪 5
あっけない守備から2失点と最悪のスタート。一時は同点に追いついたものの、64分に再び失点と乱調だった。これでリーグ戦では開幕5試合白星なし。厳しい戦いが続く。

【G大阪|採点・寸評】
GK
1 東口順昭 5
代表活動直後のリーグ戦で屈辱の3失点。どのシュートも相手を褒めるべきだが、それでも……。ネガティブな採点にならざるを得ない。

DF
3 ファビオ 6
23分のD・オリヴェイラへのスライディングタックルは魂を感じた。ピリッとしない最終ラインでひとり気を吐いていた。

4 藤春廣輝 5.5(31分OUT)
27分にD・オリヴェイラへのスライディングタックルでFC東京の速攻を防いだのは大きい。ただ、そのプレーで負傷交代という代償を……。

5 三浦弦太 5
18分にD・オリヴェイラにあっさりとかわされ、さらに永井には裏を取られるなど集中を欠く守備が散見。出来はよくなかった。

22 オ・ジェソク 5.5
78分のクロスに代表されるように、良い攻め上がりから好機を生み出しそうな場面も。一方、守備は決して盤石ではなかった。

MF
7 遠藤保仁 5.5
冷静なボール捌きでチームを落ち着かせ、中盤でのコーチングで味方を助ける。ただ、決定的な仕事ができなかったのは残念だ。

8 マテウス 5.5
Jリーグデビューを飾ったブラジル人ボランチ。身体の使い方が巧みで、16分のドリブルでの中央突破も迫力満点だった。味方との連係を築ければハイパフォーマンスを期待できる。

10 倉田 秋 5.5(76分OUT)
ボレーシュートを枠内に飛ばせなかった4分以降も、ややプレーに精度を欠いた。トップ下であまり躍動感を示すことなく75分に交代。

11 ファン・ウィジョ 6.5
前半の45+2分にPKから1点を返すと、58分には小川に競り勝ってヘッドで同点弾。その決定力は見事というしかない。

24 井出遥也 6
抜群の抜け出しからシュートに持ち込んだ40分の決定機はGKに防がれた。それでも前半終了間際にPKを獲得。その他の局面でもテクニカルなドリブルは光った。

G大阪――1アシストの初瀬は失点にも絡んだ

FW
20 長沢 駿 5(66分OUT)
チャン・ヒョンスと森重の両CBを崩せず、66分に途中交代。見せ場らしい見せ場がなく、不完全燃焼のままピッチを後にした。

交代出場
DF
6 初瀬 亮 5.5(31分IN)
負傷交代した藤春に代わり左SBを務めた。59分には鋭いクロスからファン・ウィジョのゴールを演出するも、64分にはマークするはずのD・オリヴェイラをフリーにして失点の一因にもなった。

FW
27 森 勇人 6(66分IN)
74分にゴール正面から良いコースにミドル。GKに阻止されたが、センスを感じさせる一撃だった。積極性は評価できるだろう。

FW
38 中村敬斗 5.5(76分IN)
78分にはカウンターから得点機を作り出しそうになった。精度はともかく、ドリブルで果敢に仕掛けるスタンスには好感が持てた。

監督
レヴィ―・クルピ 5.5
マテウスの先発起用も実らず、勝利という結果に結び付かなかった。藤春の負傷交代は誤算で、ついていない部分もあった。

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