屈辱の3時間!?宇佐美だけエコノミー「記事にしてくださいね」 サンケイスポーツ 7月31日(金)7時0分配信

エーーーッコノミー、俺だけ!? サッカー日本代表は30日、東アジア杯(8月1日開幕)に向けて開催地の中国・武漢に入った。G大阪FW宇佐美貴史 (23)は中部国際空港からの直行便に搭乗したが、ビジネス席が1つ足りず、最年少のため狭いエコノミー席移動を強いられた。

決戦の地の中国・武漢へ向かう中部国際空港。意気揚々と出発ロビーに現われた宇佐美に待っていたのは、タテ社会の現実だった。ここから飛び立つ代表選手9人に準備されたビジネスシートは8席。最年少の宇佐美が“レギュラー”から弾き出された。

「これは記事にしてくださいね!!」

苦笑いしながら、居合わせた報道陣に主張した。29日にリーグ戦が開催されたことで代表選手は国内各所から出発し、武漢で現地集合。前日新潟でゲームが あったGK東口、DF丹羽、藤春、米倉、FW倉田、宇佐美のG大阪勢は新潟空港から中部国際空港に飛び、ホームで試合があった名古屋のFW永井、川又と、 松本でのアウェー戦があった川崎のMF谷口と合流した。

欧州組を招集せず、新戦力発掘の目的も兼ねた東アジア杯はフレッシュなメンバーを招集。国際Aマッチに4試合出場し、現在16ゴールでリーグ得点王の宇佐美は実績でリードしているが、このメンバー中では23歳で最も若僧だった。関係者からエコノミーチケットが渡され、しぶしぶ受け取り、広々としたビジネ スシートから1列後ろの手狭な普通席に座った。飛び立つころには両者を隔てるカーテンがクローズ。約3時間、武漢までの2157キロの旅はまさに格差フラ イト。1人別世界で過ごして中国に入った。

出発と同時に出鼻をくじかれた形だが、かえって闘志はメラメラ? 「国を背負っていく以上、絶対にタイトルを取りたい」とこの大会に懸ける意欲は十分 だ。前日の新潟戦まで18日間で6試合を戦う過密日程をこなし、疲労もピークだが「(体調が)100%ではない中で、どれだけハイクオリティーをキープで きるか」と前向きにとらえている。帰りはファーストクラスにアップグレードできるぐらい、大暴れする。

Share Button