【J1採点&寸評】川崎 0-1 G大阪|三浦が試合終了間際に大仕事!攻撃陣が沈黙した川崎はリーグ戦今季初黒星

川崎――終盤に失点を喫する

[J14節]川崎0-1G大阪/3月17日/等々力

【チーム採点・寸評】
川崎 5
序盤からミスが続き、ピリッとしない展開。後半はエンジンをかけ直して相手を押し込んだが、チャンスを決め切れずにいると、試合終了間際に失点。リーグ戦で今季初黒星を喫した。

【採点・寸評】
GK
1 チョン・ソンリョン 6
53分にはコースが変わったシュートに見事に反応し、79分にもファインセーブ! しかし、90+1分に三浦にネットを揺らされた。

DF
27 鈴木雄斗 5.5
積極的にオーバーラップし、9分には強烈な右足でG大阪ゴールを強襲。もっとも守備ではクリアが中途半端になるシーンがあり、失点場面では自らのサイドを崩された。

3 奈良竜樹 5.5
ファン・ウイジョとの激しい肉打線を演じながら相手のエースに自由を与えず。53分には間一髪のクリアも見せた。ただ、前半はパス精度がイマイチで、失点シーンでは相手に股の下にクロスを通された。

5 谷口彰悟 5.5
最終ラインをコントロールしつつ、G大阪のカウンターをケアしたが、後半アディショナルタイムの被弾を食い止められず。縦パスももう少し通したかった。

7 車屋紳太郎 5.5
18分には鋭いミドルを放つなどフィニッシュに絡んだ。翻って一列前の長谷川とのコンビネーションに難を残し、三浦に決められたシーンではカバーが間に合わなかった。

MF
25 田中 碧 6
ACLを含めて3試合連続で先発を掴む。読みを利かせた守備で相手から粘り強くボールを刈り取り、中盤の強度を上げた。もっともミスパスがあったのは今後の課題だ。

34 山村和也 5.5(56分OUT)
川崎加入後、初出場を果たす。“高さ”という新たな武器をチームに加えたが、まだ戸惑いがあるのか、パスの供給役としては不完全燃焼。前半途中にはボランチからトップ下にポジションを変えた。

川崎――知念は先発起用に応えられず

14 中村憲剛 5.5(82分OUT)
大島、小林らを欠いたなか、トップ下やボランチとして攻撃を牽引。しかし最後までG大阪の守備をこじ開けることはできなかった。

41 家長昭博 5.5
持ち前のテクニックとドリブルでボールを持ち運んだ。もっとも、この日はG大阪の厳しい守備に苦しんだ印象だ。

16 長谷川竜也 6(68分OUT)
ACLで見せた好調ぶりをこの日も披露。キレのあるドリブルで左サイドを崩しにかかった。ただしクロスはもうひと工夫ほしかった。

FW
20 知念 慶 5
最前線で身体を張ってボールをキープ。味方の攻め上がりを促したが、ストライカーとして決定機に絡めなかったのは残念。81分のシュートもバーの上に外してしまった。

交代出場
MF
19 齋藤 学 5.5(56分 IN)
後半早々に投入される。右サイドから中央に入ってパスを引き出すも、ボールロストが多かった。一方、左サイドに回ってからはドリブルが光った。

FW
9 レアンドロ・ダミアン 5(68分 IN)
守備によく走ったが、前線ではなかなかボールを受けられず。87分のシュートはゴールわずか左に外れた。

MF
22 下田北斗 -(82分 IN)
的確にパスを捌いて味方を活かした。ただし、終盤に投入されながらチームに勝点をもたらすことができなかった点は悔いが残る。

監督
鬼木 達 5
ACLとの厳しい日程をこなすなか、知念、山村らを先発で起用したが、上手くチームをコントロールできず。交代策も奏功しなかった。

G大阪――してやったりの勝利に

【チーム採点・寸評】
G大阪 6
まさにしてやったりの快勝劇。選手個々のハードワークで防波堤を築き、守→攻の切り替えはいまひとつだったものの、勝点3奪取への執念を見せて寄り切った。

【G大阪|採点・寸評】
GK
1 東口順昭 6.5
前半に2度のビッグセーブを披露して守備を引き締め、終始安定したパフォーマンス。的確な指示で堅固なブロックを形成。

DF
4 藤春廣輝 6
家長や鈴木への守備対応で粘りを見せ、攻めても積極果敢に前へ出た。アデミウソンとの絡みが奏功せずも、アグレッシブさが最終盤に結実。見事に決勝点をお膳立てした。

MAN OF THE MATCH
5 三浦弦太 6.5
殊勲の決勝弾をゲット。専守防衛で右サイドに入るも、長谷川を相手に後手に回る場面がしばしば。後半は立て直して堅実に対応し、誰もが驚く位置取りから冷静にゴールを決めた。

13 菅沼駿哉 6
終始クールに対応し、ビルドアップとカバーリングで及第点以上の精度を維持した。ほぼミスなく90分間を終えた。

19 キム・ヨングォン 6
激しい闘志を前面に押し出して川崎アタッカーに襲いかかる。久々のJリーグの水にようやく馴染んできた印象。ロングフィードを盛んに繰り出すもこちらは質に疑問符。

MF
7 遠藤保仁 6
トップ下でスタートし、精力的に広範囲をカバーした。今季初のフルタイム出場を果たし、終盤はシステム変更でアンカーを務め、パスワークを促進。いぶし銀の輝き。

8 小野瀬康介 5.5
攻守にエネルギッシュな動きを披露したものの、やや意識が空回りしていたか。車屋とのマッチアップでも劣勢を強いられる場面が多々。

G大阪――宮本監督は見事な采配

 MF
10 倉田 秋 5.5
2ボランチの一角を担い、球際で執拗に粘るなど守備面できらりと光る。ただ肝心の攻撃面はピリッとせず、遠藤へのフォローアップもいまひとつだった。

15 高 宇洋 6
プレッシングの仕掛けが一歩遅れがちで、バックチャージによるファウルが多かったが、全体的にはよく食らいついた。得意の縦へのクサビのパスはあまり見られず。

FW
9 アデミウソン 6
後半半ばまでは左サイドで個性を埋没させた感が強く、周囲との連携を欠いた。2トップに変更された終盤は躍動し、決勝点の呼び水ともなる。全力守備は好感。

16 ファン・ウィジョ 5.5
絶え間ないチェイシングでハイプレスを先導。前線の基準点としても機能したが、いかんせん効果的な形でなかなかパスを受けられず、イライラを抑えながらプレー。

交代出場
FW
39 渡邉千真 -(90+36分IN)
クローザーとしてアディショナルタイムに登場。ほぼプレー機会がなくタイムアップ。

DF
14 米倉恒貴 -(90+4分IN)
小野瀬に代わってピッチへ。右サイドでスムーズに対応した。

監督
宮本恒靖 6.5
守備的なアプローチで川崎自慢のパスワークを寸断し、最終盤に4-4-2への攻撃的シフトで勝負をかけた。交代枠をリードするまで活用しなかったのも的中。

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