J1新加入期待の外国人選手5人(3)。バルサ化の伝道師らスペイン、ブラジルの実力者が来日

2019シーズンのJリーグが開幕した。どのチームも戦力補強に余念がなく、多くの選手が新天地を求めた。そして、日本に活躍の場を移した外国人選手も多い。それぞれのチームで彼らはどのようなパフォーマンスを見せるだろうか。

ジョアン・シミッチ

MF:ジョアン・シミッチ(リオ・アヴェFC→名古屋グランパス)
生年月日:1993年5月19日
国籍:ブラジル
経歴
2011年~2017年 サンパウロ
2014年~2015年 ヴィトーリア・セトゥバル
2017年~2018年 アタランタ
2018年~2019年リオ・アヴェFC
第7節終了時点の成績:7試合出場1得点1アシスト

U-21ブラジル代表でのプレー経験もあるレフティー。今季名古屋に加入すると、あっという間に不可欠な存在となった。正確なキックとビジョンでボールを動かし、計算されたタイミングで味方へ縦パスを通す。守備を無力化させられるので、相手としてはたまったものではないだろう。

攻撃的なサッカーを展開する風間グランパスにあって、注目はジョーやガブリエル・シャビエルに集まる。また守備陣に目を向けても守護神ランゲラックが存在感を放っている。それでも、チーム全体を動かすジョアン・シミッチのキックも秀逸。風間グランパスのキーマンと言える存在だろう。

エジガル・ジュニオ

FW:エジガル・ジュニオ(バイーア→横浜F・マリノス)
生年月日:1991年5月6日
国籍:ブラジル
経歴
2011年~2013年 アトレチコ・パラナエンセ
2013年~2014年 ジョインヴィレ
2015年 アトレチコ・パラナエンセ
2015年 ジョインヴィレ
2016年~2018年 バイーア
第7節終了時点の成績:6試合出場3得点1アシスト

高い攻撃力を誇る横浜F・マリノスに、新ストライカーが加わっている。第1節・ガンバ大阪戦ではGKを嘲笑うかのようなチップキックでゴールを奪い、さっそく存在感を示した。横浜FMはウーゴ・ヴィエイラ、伊藤翔が移籍したが、エジガル・ジュニオが新たな核となりそうな気配を漂わせていた。

それだけに第6節・浦和レッズ戦での負傷が悔やまれる。全治は4週間の見込みだという。ゴール前での冷静さは特筆すべきものがあり、同じく新加入のマルコス・ジュニオールとのコンビにも可能性を感じさせていた。しっかり治して戦列復帰を果たしたい。

ダビド・コンチャ

MF:ダビド・コンチャ(レアル・ソシエダ→ガンバ大阪)
生年月日:1996年11月20日
国籍:スペイン
経歴
2013年~2015年 ラシン・サンタンデール(スペイン)
2015年~2016年 CDヌマンシア(スペイン)
2016年~2017年 レアル・ソシエダ(スペイン)
2017年~2018年 FCバルセロナB(スペイン)
2018年~2019年 レアル・ソシエダ(スペイン)
第7節終了時点の成績:0試合出場0得点0アシスト

バルセロナBでのプレー経験もあるレフティー。敵陣で力を発揮するアタッカーで、ドリブルも得意な選手だ。ガンバ大阪には期限付き移籍で加入。3月にチームの一員となってからまだ出場機会はない。

G大阪は第7節終了時点で12ゴールを奪うなど得点力は低くないが、16失点と守備に不安がある。2勝5敗で順位も15位と低迷。得点は挙げられているだけにアタッカーのダビド・コンチャが割っては入るのは簡単ではないかもしれないが、練習からアピールし救世主になりたいところだ。

セルジ・サンペール

MF:セルジ・サンペール(バルセロナ→ヴィッセル神戸)
生年月日:1995年1月20日
国籍:スペイン
経歴
2013年~2016年 FCバルセロナB
2016年 FCバルセロナ
2016/17 グラナダ
2017/18 ラス・パルマス
第7節終了時点の成績:4試合出場0得点0アシスト

“バルサ化”を進めるヴィッセル神戸はアンドレス・イニエスタに続き、ダビド・ビジャを獲得。さらにセルジ・サンペールも補強している。バルセロナで育ったピボーテで、“ブスケツ2世”とも呼ばれた。

長短のパスでボールを動かし、攻撃を活性化。守備では軽さも見られるが、神戸が目指すサッカーにサンペールは不可欠な駒だろう。神戸はビッグネームを複数擁しているものの、第7節終了時点で10位。サンペールは独力でチームを上向かせるタイプではないが、仲間たちに力を出させるようお膳立てはできるはず。そうした長所を発揮し、神戸に貢献していきたいところだ。

ダンクレー

DF:ダンクレー(ヴィトーリア・セトゥバウ→ヴィッセル神戸)
生年月日:1992年1月24日
国籍:ブラジル
経歴
2011年~2013年 ヴィトーリア
2013年~2015年 ボタフォゴ
2015年 ジョインヴィレ
2016年~2018年 エストリル
2017/18 RCランス
2018年 ヴィトーリア・セトゥバウ
第7節終了時点の成績:6試合出場0得点0アシスト

アンドレス・イニエスタ、ダビド・ビジャ、ルーカス・ポドルスキと攻撃陣に注目が集まるヴィッセル神戸だが、最終ラインにも頼もしい助っ人が加わっている。

ダンクレーは強さと巧さを兼ね備えたセンターバック。パワーを生かして相手の攻撃を封殺し、積極的な縦パスで攻撃面でも貢献できる。“VIP”トリオが目玉であることに変わりはないが、このダンクレーも一見の価値あり、だ。

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