中村敬斗がU-20W杯で活躍しなければならない“もうひとつの理由”

日本では大阪ダービーでガンバが久々の勝利。

 U-20ワールドカップのメンバーに選ばれた中村敬斗は、所属クラブのガンバ大阪を離れ、12日から代表活動に合流。13日に流通経済大、17日にU-20コロンビア代表との親善試合に出場し、本大会初戦のエクアドル戦には終了間際に途中交代で出番を得た。

エクアドル戦は「(出場時間が)だいぶ短かったので何とも言えないですけど」としつつも、現在の調子は悪くないと言う。

「ガンバの時はハッキリ言ってかなり調子が良くて、ルヴァン(カップ)も2試合連続で出て。(ルヴァンカップの清水戦では)こぼれ球というよりも個人技で入れた感じで、自分の長所を出しつつ、ハードワークもできた場面だったので。J1のほうはあんまり出ていなかったですけど、その状態で流経大との練習試合に入って、パフォーマンスもまずまずだったと思います。コロンビアとの練習試合は非公開だったので詳しく言えないですけど、悪くはないかなと。フィーリング的にはよく走れていたし、ボールタッチも良いかなと」

ただ、自チームであまり練習できず、移動も多いなかでコンディションが「ベスト」とは言い切れないという。そんななかで、「日本のために、自身のためにもなると思うので、結果というのは一番大事だと思います」と中村は今大会で結果を残すことにこだわる。

中村にはU-20ワールドカップで活躍しなければならない理由がもうひとつある。それは所属クラブでのポジション争いだ。もちろん、他の選手にも言えることかもしれないが、中村が在籍するG大阪は離脱中にチームを取り巻く状況が変わっていた。

コロンビア戦の翌日の18日、リーグ7試合の勝利なしと不振に喘いでいたなか、G大阪はセレッソ大阪との大阪ダービーを迎えた。そこで、悪い流れを断ち切るべく、宮本恒靖監督が髙江麗央、福田湧矢、髙尾瑠ら若手を初先発させたのだ。

3人とも見事なパフォーマンスで1-0の勝利に貢献。当然、中村も刺激を受けないはずがなかった。

「結果は見て、勝利したので、やっとリーグ戦は久々に勝ったなと。同じU-23で練習してきた選手が出ていて、やっぱり普段から切磋琢磨してやってきた選手がああやって活躍をすると刺激になります。僕はこっちで活動しますけど、自チームで活躍している選手がいるんだったら、僕も今ここに場所で活躍したいです」

今はU-20日本代表の一員としてU-20ワールドカップに集中しなければならないのは当然だが、遠い日本の地では若手が躍動してポジション争いはより熾烈になっている。大会後に自チームへ戻ることも考えれば、中村はポーランドで活躍してよりいっそう調子を上げたいところだろう。

次戦は5月26日のメキシコ戦。中村のパフォーマンスに注目したい。

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