「特別な試合」「普段以上のパワー」28日J1大阪ダービー

サッカーJ1は第27節の28日、大阪・ヤンマースタジアム長居でセレッソ大阪―ガンバ大阪の「大阪ダービー」が行われる。J1での対戦成績はガ大阪が23勝5分け9敗と大きく勝ち越している。前節までの順位はセ大阪が6位(13勝4分9敗)、ガ大阪が12位(7勝10分9敗)。
◇セ大阪

セ大阪はJ1で4連勝中と絶好調だが、ダービーでは4連敗しており、2012年3月を最後に8戦連続で勝ちがない(3分け5敗)。目標のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)に出場できる3位以内に入るためにも、苦手な宿敵を倒して勢いに乗りたい。

26日は大阪市内で軽めの調整を行った。ロティーナ監督は大阪ダービーについて「同じ勝ち点3だが、観客と同じく特別な試合だと思っている」と強調。5月のアウェー戦は0―1で敗れ「同じく拮抗(きっこう)した戦いになる」と指摘したうえで、「選手は日を追うごとに快適にプレーするようになっている」と自信を見せた。

MF清武が右太もも負傷で戦列を離れているが、今季は出場機会の少なかったFW柿谷がここ2節は清武が担っていた左サイドハーフで先発出場。ダービーで活躍が期待される背番号8の29歳は「ダービー前にしゃべっていい成果が出たことがない。いつも通り」と淡々としながらも「サポーターに楽しんでもらえるような攻撃ができればいい」と静かに闘志を燃やした。

◇ガ大阪

前節の鳥栖戦で7試合ぶりに勝ったが、J1残留を争う位置にあり、好調なセ大阪とは対照的なチーム状態にある。それでもダービーでは直近の成績に関係なく強さを見せてきた。宮本監督も「ダービーは普段以上のパワーが出る。相手を上回るために準備をして臨むだけ」と力強い。

勝利のポイントはセ大阪の組織的な守備を崩せるか。ダービーは過去一度も0―0のスコアレスドローはなく、攻撃陣が鍵を握る。今夏加入後7戦で1得点と結果の出ていないFW宇佐美もようやく調子を上げつつある。「僕が決めればチームも乗っていく。得点への気持ちは人一倍強くやっていきたい」と熱い気持ちを見せる。

本拠地で戦った5月は、チームの顔のMF遠藤や今野(現磐田)を先発から外して若手を抜てきする大胆な選手起用が当たり1―0で勝利した。

夏場に選手が大量移籍し、宇佐美やMF井手口が復帰するなど前回と顔ぶれは変わったが、宮本監督は「相手を上回るイメージはできている」と語る。今回はどんな策を出してくるかも注目だ。

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