ガンバ新戦力の元スペイン代表MFは大阪ダービーの敗戦に何を語ったか? 初の先発&フル出場に手応えも

スサエタは前半の2失点を反省
リーグ通算38回目となった“大阪ダービー”。敵地・ヤンマースタジアム長居に乗り込んだG大阪は、1-3でC大阪を相手に7年半ぶりの敗戦を喫した。

立ち上がりに主導権を握ったのはG大阪だった。しかし、徐々にサイドを上手く使われ、8分、11分にクロスから立て続けに失点。後半に立て直しを図りたかったが、56分にも追加点を献上してしまった。最後まで諦めない姿勢を見せたG大阪は、後半アディショナルタイム2分に、途中出場のアデミウソンの仕掛けと、パトリックの鋭いクロスで相手GKのミスを誘い1点を返すが、反撃も及ばず……。

この伝統の一戦で、G大阪加入後初先発を果たしたのがMFマルケル・スサエタだ。スペインのアスレティック・ビルバオで12シーズンを戦い抜き、スペイン代表経験もある31歳。初の国外移籍の地に日本を選んだスサエタは、前半はあまりボールに絡めず苦戦したものの、終盤にかけて周りとの連係を高め、攻撃では違いを見せていた。

スサエタは、フル出場したようにコンディション面では問題なかったが、結果の部分で悔しさをにじませる。

「久しぶりにフル出場しましたが、フィジカル面では問題なかったです。ただ、今日は勝点3を取りに来たので、それを達成することが出来なかったことは、チームにとっても自分にとっても残念です」

前半は、相手を崩してシュートまで持ち込めていた。それでも「シュートが足りなかった」とスサエタが語るように、後半はフィニッシュの回数が極端に減った。しかし、それ以上にスサエタが何度も反省を口にしたのは早々に失点してしまったこと。

「今日は失点のタイミングが早かったっていうのが、流れが変わってしまった原因かなと思います。相手のクロスは警戒していたんですけど、それでも(前半に)2失点してしまった…」

3点差をつけられてもチームは最後まであきらめず、最終盤に得点を奪い、一矢報いた。合流してまだ3週間あまりだが、チームとの連係については、「日々の練習で良い連係も取れていますし、コミュニケーションも選手と取っているので、まだ短い間なんですけど、連係は順調だと思います」とスサエタは前を向く。

今回の試合を見る限り、さらに周りとの連係が深まれば、G大阪にとって強力な戦力となるのは間違いない。ビルバオの生けるレジェンドの日本での挑戦は、まだ始まったばかりだ。

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