「さすがガンバやなと」快勝の大阪ダービーで柿谷曜一朗が感じた“宿敵G大阪の意地”

「ゼロ(無得点)では終わらさんという気持ちが見えた」
[J1リーグ27節]C大阪3-1G大阪/9月28日/ヤンマースタジアム長居

セレッソ大阪は、ガンバ大阪との「大阪ダービー」で3-1の快勝を収めた。

C大阪にとって、リーグ戦では2012年3月の一戦(〇2-1)以来、約7年半ぶりの宿敵からの勝利。しかも3得点以上を奪ったのは、1999年9月(〇4-1)の対戦以来だ。

それでも、この日キャプテンマークを巻いて先発した柿谷曜一朗は「3-0で勝ちたかったですし、最後は詰めが甘い部分が出た」と反省の弁を述べる。

柿谷が悔やんだのが、後半アディショナルタイム90+2分の出来事だった。ペナルティエリア内でボールを受けたアデミウソンの侵入を止められず、最後の最後に1点を返されたシーンだ。

その時にはすでに途中交代していた柿谷が、ベンチから感じ取ったのが、G大阪の意地だという。

「さすがガンバやなと。ゼロ(無得点)では終わらさんという気持ちが見えた。もしも1-0だったと考えると……、やっぱり油断していた部分があったのかな。次の試合から反省してできればと思う」
06年にトップチームへ昇格して以降、09年夏から11年の徳島ヴォルティスへのレンタル時代、14年夏から16年冬までのバーゼル時代を除いて、11回のG大阪とのダービーマッチを戦ってきた。今年で通算在籍11年目を迎える柿谷にとって、この宿敵を倒すのが、どれほど難しいことかは痛いほど分かっている。この日の勝利以前は、リーグ戦で一度しか勝っていないのだ。

2度目の勝利では喜べないのは当然かもしれない。

「ここ何年もセットプレーでガンバ相手に追加点をとれる展開はなかった。たまたまそれが今日だっただけ。この何年間勝てなかったことは関係なく、1年に2回あるダービーで、今回タイミングとか運とかで勝てたと僕は思っているから。本当に実力で圧倒して勝つという日が来るまで、やっぱり胸を借りるつもりで戦わないといけないなと思います」

現在の通算成績は10勝5分23敗。4歳の頃からC大阪の下部組織で育ち、そうしたダービーの歴史を知っている柿谷だからこそ、G大阪へのリスペクトを忘れないし、気を緩めることがないのだろう。

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