「律の背中をずっと見てきた」…“旧友”との共演を待ちわびるU-22日本代表MF食野亮太郎

王国との一戦で自信を手に入れたU-22日本代表MF食野亮太郎(ハーツ)が、再び同代表に招集された。「この1か月、チームでしっかり成長して、ここに帰ってこれたと思っている」と、2度目となるU-22日本代表の活動で再アピールを狙っている。

1998年6月18日生まれで21歳の食野は、今季J3リーグでシーズン序盤に8得点とゴールを量産。その後は主戦場をJ3からJ1に移し、J1リーグ12試合3得点を記録すると、8月9日にマンチェスター・シティへの完全移籍が発表された。同月30日にはスコティッシュ・プレミアシップのハーツへの期限付き移籍が発表され、翌31日にはリーグ戦でデビューすると、9月14日の第5節マザーウェル戦で初ゴールを記録した。

そして、10月にはブラジル遠征を行うU-22日本代表に初招集されると、シャドーの位置で存在感を示し、キリンチャレンジカップ・U-22コロンビア代表戦に臨むU-22日本代表に再び招集された。

ブラジル戦では「間で受けてドリブルで仕掛ける」という持ち味を存分に発揮。鋭いターンで何度も前を向き、果敢なドリブルでボールを運ぶなど、縦への推進力を生み出した。「ボールロストも多かったし、反省すべき点もいっぱいある」と答える一方で、「ブラジル相手にシュートまで行けた部分はすごく自信になった。2シャドーは攻撃にアクセントを加えるところだと思っている。自分の特長にはぴったりのポジションだと思うので、しっかりこなしていきたい」と自信も手にしたようだ。

今回の合宿には、誕生日が2日違い、G大阪の下部組織でともに育ったMF堂安律(PSV)も招集された。A代表に定着した堂安に対し、U-22日本代表2度目の招集となった食野は「まだ追い付いたとは思っていない」と実力には差があると感じているようだが、「やっぱり律の背中を見て、ずっとプレーしてきた部分もあるので、同じ舞台で戦えるのは楽しみだし、良い刺激をもらって成長していきたい」と、“旧友”と同じピッチでプレーすることを心待ちにしている。

これまでは年代別代表と縁がなかったこともあり、東京五輪について「そこまで考えていなかった」。だが、「前回選ばれて、日の丸をつけて戦うことによって、『出たい』という意欲はわいてきた」と五輪への思いは強くなり始めている。今後も継続してU-22日本代表に名を連ね続けるためにも、まずは14日の練習試合・広島戦、そして17日のキリンチャレンジカップ・U-22コロンビア戦のピッチ上で、ブラジル戦の再現を狙いたい。

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