G大阪宇佐美3戦連発「来季V争い」名門復活へ誓い

<明治安田生命J1:G大阪2-0仙台>◇第32節◇23日◇パナスタ

ガンバ大阪が勝ち点38で並んでいたベガルタ仙台にホームで快勝し、ようやくJ1残留を決めた。今夏にドイツから復帰したFW宇佐美貴史(27)が独走で3戦連発となる先制弾。FWアデミウソン(25)があげた2点目も、アシストをして貢献した。

今季残り2試合。3冠経験もある名門クラブが残留争いをしていた現実に、浪速のストライカーは来季の「名門復活」につなげる戦いを誓った。

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両者無得点の後半24分、宇佐美は、ハーフウエーライン付近でボールを奪うと、右サイドを独走。相手DFを振り切り、ペナルティーエリアまで進入。右足を振り抜いた。J1残留を決める価値あるゴールに、サポーターの大歓声がこだました。「(DFから)抜けたら広大なスペースが広がっていた。相手のセンターバックがアデ(アデミウソン)にピッタリついてたので、おとりに使おうと思った」と振り返った。

同32分には、アデミウソンへの絶妙なアシストで2点目のお膳立てもした。「アデに点が生まれてなかったので、取らせてあげたいと思っていた」と冷静な判断で生まれた得点だった。

6月、ドイツ1部のデュッセルドルフから古巣に復帰。復帰初戦だった7月20日の名古屋グランパス戦で得点したものの、その後はリーグ戦7試合無得点だった。だが、10月4日の北海道コンサドーレ札幌戦で復帰2得点目をあげると、以降は好調を堅持。前々節の11月3日湘南ベルマーレ戦は2ゴールを記録した。「体の感覚、頭の中など心身共に充実した状態」と満足げに話した。

チームは今季2試合を残して残留。ただ、手放しでそれを喜べるクラブではない。14年はリーグ戦、ナビスコ杯(現ルヴァン杯)、天皇杯の3タイトルを制覇した名門だ。宮本恒靖監督(42)は「今シーズンは引き分けが多くて、勝ちきる試合が少なかった。残り試合でいいものを見せていく」と言った。

宇佐美も「ロッカーでマリノスだ、鹿島だ、FC東京だという話を僕らがしてるようではいけない。そう言われるような順位でないと。来季優勝争いできるよう、あと2試合勝ちたい」と約束した。

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