2020・21年J1入団内定の大学生プレーヤー15選!来季即戦力候補の今季の活躍ぶりは?

ユニバーシアード優勝に貢献したメンバーが多数のJ1クラブへ
長らく日本サッカー界を支えてきた“大学”カテゴリであるが、ここ最近は多くの先輩たちの活躍によって大卒選手のブランド力も高まってきており、より“即戦力”としての認識と期待が強くなってきたように思える。そんななか、来季以降に内定が発表されている注目プレーヤー15人について紹介していきたい。

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◆コンサドーレ札幌
MF 田中駿汰(大阪体育大)
直近のU-22日本代表に唯一大学生から選ばれた選手だが、彼が招集されるとは誰もが思わなかっただろう。大学では主にCBで武器とする攻撃の起点となる縦パスで存在感を見せていたなか、高校時代に務めたボランチでも出場。大体大の関西制覇の原動力に。今夏のユニバーシアードでは全日本大学選抜の一員として世界一に貢献。

MF 金子拓郎(日本大)
2年次に東京都リーグから関東選抜Bに選出され、今夏はユニバーシアード優勝メンバーに。3年次には劇的な直接FKを沈め関東2部昇格の原動力となった。今季は特別指定で札幌に参加しながらも主力としてチームを牽引し、無事に関東残留を決めた。本職はアタッカーであるが、札幌では「人生初」のボランチ起用で新たな経験を積むことになりそうだ。

MF 高嶺朋樹(筑波大)
正確な左足の展開力と強靭なフィジカルを武器とする守備力を揃えたボランチは育った札幌の地への出戻りを果たした。1年次から出場機会を掴み今年は筑波の10番を背負ったものの、チームの結果は満足いくものではなかった。インカレでのリベンジ、そして札幌での定位置奪取を狙う。全日本大学選抜でもボランチとして活躍。

◆FC東京
DF 中村帆高(明治大)
スピードとサイズを備えた右SB。その強みを攻撃だけではなく、守備でも発揮できるところが彼の魅力で、セットされた1対1では簡単に負けない。関東リーグと総理大臣杯の二冠に大きく貢献し、全日本大学選抜でユニバー世界一のメンバーともなった。大学の先輩で同ポジションである室屋成に定位置争いを挑む。

DF 安部柊斗(明治大)
圧倒的な強さで関東1部を制した明治の中核。相手の攻撃の芽を刈り取る守備を見せたかと思えば、オンザボールでもドリブルで剥がし前線に効果的な縦パスを配給。攻守においてハイレベルなプレーを見せる。優勝争いをする東京でもレギュラーを十二分に狙える選手だ。

MF 紺野和也(法政大)
変幻自在のドリブルで高校時代からメッシに重ねられてきたレフティ。今年のハイライトは法政大がベスト16まで進んだ天皇杯。G大阪や甲府相手にもその突破力と左足のキックが通用することを証明した。中村とともに全日本大学選抜でユニバー優勝に貢献。

川崎は三苫、旗手の全日本大学選抜コンビのほか、2名の選手を獲得
◆川崎フロンターレ
DF 神谷凱士(東海学園大)
東海地方の“隠れ銘柄”をリーグ2連覇の強豪は見逃さなかった。技巧派集団・東海学園大の中でも際立つ技術を持つ選手で、最後尾から得意の左足でゲームを組み立てる。攻撃面は申し分ないだけに、守備面でどこまで成長できるか。

MF イサカゼイン(桐蔭横浜大)
桐光学園時代から注目されたアタッカーは最終学年になってその価値を高めた。ここぞというところでゴールを奪う勝負強さとその力強さは際立ち、桐蔭横浜大を歴代最高の2位まで引き上げる原動力に。川崎ではサイドバックの起用か?

MF 三笘 薫(筑波大)
4年遅れで育ったクラブに帰還したドリブラーは、その最大の特徴を磨きつつ課題であった守備意識も向上。特別指定選手としてルヴァンカップにもデビュー済み。筑波での4年間は彼の成長に欠かせないものであった。全日本大学選抜の一員としてユニバー優勝にも貢献。

FW 旗手怜央(順天堂大)
大学入学後すぐさま頭角を現わし、東京五輪世代の代表にも招集されたストライカーは、上級生になって苦しむ時期も多かった。チーム事情からサイドバックやボランチを任され、最終学年ではインカレ出場を逃した。プロ入り後は本職の“FW”としてこの悔しさを晴らしてくれるだろう。全日本大学選抜では10番を背負い、世界一に貢献した。

◆名古屋グランパス
MF 児玉駿斗(東海学園大/2021年内定)
攻撃面において得意なプレーを「全部」と語る稀代の自信家。ボールを受けることを怖がらず積極果敢に仕掛け、かつ相手を手玉に取るトリッキーなプレーを得意とする。1試合に一度は会場をどよめかすプレーを見せるのが魅力で、東海リーグを制した東海学園大のサッカーを象徴するひとり。全日本大学選抜。

◆ガンバ大阪
MF 山本悠樹(関西学院大)
1年次から選抜に選ばれ、順当に力をつけていき最終的には全日本大学選抜入り。巧みなドリブルで相手を剥がし、チャンスメイクもできれば得点も奪える。今年の大学サッカー界ナンバーワンと言っても差し支えない司令塔は、Jリーグを代表する存在になる可能性を大いに秘めている。

鳥栖は攻守に2名の“アタッカー”を補強。昇格組の横浜FCは献身性の高いボランチを獲得
◆サガン鳥栖
MF 森下龍矢(明治大)
磐田下部組織出身の“点が取れる”サイドアタッカー。2年の総理大臣杯でブレイクし、全日本大学選抜にも選ばれた今年は、明治大がリーグ戦で頂点に立つまでの過程で外せない存在に。鳥栖ではサイドバックとして起用される予定だ。

FW 林 大地(大阪体育大)
最前線で前を向いた時、裏への抜け出しの際にパワフルさがある良い意味で“わかりやすい”ストライカー。特別指定選手として出場したC大阪戦でもゴールを記録した、“ポスト豊田陽平”の最有力候補。札幌内定の田中駿汰とはG大阪ジュニアユース→履正社→大阪体育大と長きに渡って共にプレーをし、今年の関西学生リーグ制覇の原動力に。全日本大学選抜。

◆横浜FC
MF 瀬古 樹(明治大)
13年ぶりのJ1昇格を決めた横浜FCの未来を背負う期待のボランチ。攻守に渡って中盤で献身性を見せ、ゴールに直結するロングパスを武器にゲームを作る。佐藤謙介、中村俊輔、松井大輔ら偉大なる先輩たちの元でレギュラー争いに割って入れるか。

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