11年前にガンバ大阪と対戦も…。元マンU戦士のスコールズが「クラブW杯は真剣じゃなかった」と語る理由

「何としてでも勝ち取りたいものだったとは思わない」
今月18日、クラブ・ワールドカップ決勝で、昨シーズンの欧州王者であるリバプールが、南米王者のフラメンゴに延長戦の末に1-0で勝利。世界王者に輝いた。

リバプールにとっては、創設127年でクラブ史上初の世界一ということもあって、その戴冠劇は、英国内でも小さくない話題となった。だが、元イングランド代表MFのポール・スコールズは、世間の盛り上がりに苦言を呈した。

現役時代にマンチェスター・ユナイテッドで長らく主力を務め、名将アレックス・ファーガソンのチームに欠かせない中盤の要として君臨したスコールズ。宿敵リバプールの世界一が気に食わなかったのか、英公共放送『BBC』のラジオ番組で、「何よりも欲しいタイトルじゃないだろ?」と発言したのだ。

「クラブ・ワールドカップがどれだけ重要か? うーん、そうだな。そこまで行ったなら勝ち取れたら最高だけど、自分たちが何としてでも勝ち取りたいものだったとは思わない。ジョークを言ってるんじゃないよ! いたって真剣さ」

スコールズ自身も日本で開催された2008年大会に参戦。クリスチアーノ・ロナウドやウェイン・ルーニーなどの豪華メンバーを擁したユナイテッドの主力として、見事に栄冠を勝ち取っていたのだ。ガンバ大阪と撃ち合いを演じた準決勝では、スタメンとしてピッチに立ち、日本のサッカーファンを大いに沸かせた。

だが、数々のタイトルを勝ち取ったMFにとっては、重要な意味をなさないようだ。番組に出演していた元ウェールズ代表のロビー・サベージから「じゃあ、クラブ・ワールドカップと地元のバトミントン大会はどっちが大事?」と訊かれ、「もちろんバトミントン大会さ」と即答。さらにこう続けている。

「もしかすると、長い年月のなかでより重要になるかもしれない。リバプールはエンジョイしていたようだったし、彼らはしっかりと祝ってもいた。だから、この大会のことをシーズン後に話すかもしれないね。

でも、少なくとも、僕らがプレーしていた時は、真剣なものではなかったと思う。今でも『この何シーズンになんのトロフィーを勝ち取った?』と聞かれたとして、僕らはクラブ・ワールドカップことを話さないと思う。それぐらい達成感がなかった」

一連の発言は、愛する古巣ユナイテッドとすっかり立場が逆転してしまったリバプールに対する、“やっかみ”に聞こえなくもないが……。

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