【G大阪】横浜Mからオファーの小野瀬、残留決断の真相を明かす「誰かのために…」

G大阪のMF小野瀬康介(26)が9日、今オフにJ1王者の横浜Mからオファーを受けながら残留を決断した真相を明かした。大阪・吹田市内で行われた練習後に取材に応じ「まず最初に言いたいのは、今日本で一番魅力のある横浜Mからオファーをいただいたことは、すごく感謝しています」と切り出し、迷いぬいた末に残留という決断を下した理由を語った。

横浜Mから正式オファーを受け取ったのは12月6日。J1最終節の浦和戦の前日だった。そしてシーズン終了直後の9日、最初にG大阪と交渉。その2日後に横浜Mの話を聞いた。「正直な話、マリノスと話して、その場で返答するとなったら、すぐ行きます、となったと思います。でも2、3日、冷静になって考えようとなって」。その後、G大阪から再度、小野瀬が滞在する東京で話し合いたいという連絡が。大阪から宮本監督や松波強化部長、山内社長まで交渉の席に駆けつけたクラブの熱意を感じ取り、心は動いた。

さらにチームメートの慰留もあった。「気持ちが揺らいでるときに、(宇佐美)貴史君と会う機会があって、一緒にやりたいと言ってくれた。(三浦)弦太とかは優しいんで、康介くんが決めることだから、僕は言えないけどとは言っていたけど。言っていいんだったら、一緒にやりたいと言ってくれた」。

そして10日以上、迷いぬいた末に決断を下した。「今まで自分のために成長するために移籍してきました。でも今回は自分のことより、誰かのために頑張りたい、と感じた。(G大阪は)自分をJ1に引き上げてくれたクラブですし、ツネさん(宮本監督)も必要としてくれた。最初は70パーセントぐらい、マリノスに行くつもりでした。それがひっくり返るぐらい、熱心に止めてもらいました。得るものより、失うものの方が多いと思った。ガンバで築いたもの、チームメート、サポーターとの関係を考えたら、誰かのために頑張りたい、と感じたのが一番です」。12月18日、G大阪に残留の決断を伝えた。

今季はG大阪でのタイトル獲得にすべてを出し尽くす覚悟を決めた。そして個人としても高いハードルを設定。「どのポジションでもゴール、アシストを目標にやる。言い訳せずに。宇佐美君より、ゴールに絡む回数を増やしたい。それも含めて、一番難しいチャレンジになるのかな」。同世代でずば抜けた存在だったFW宇佐美を上回る活躍を自らに課した小野瀬。昨季攻守にわたってチームを支えたアタッカーは、さらなる成長を誓って2020年シーズンを見据えた。

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