G大阪主将に三浦「タイトルを」欧州への夢一時封印

ガンバ大阪の今季主将に2年連続で日本代表DF三浦弦太(24)が指名された。クラブは24日、大阪市内のホテルでスポンサーを招いたオフィシャルパーティーを実施。今冬に欧州移籍の可能性があった三浦は夢を一時封印し、G大阪の主将としてタイトル獲得を目指す。チームは25日から2月1日まで沖縄2次キャンプを行い、公式戦は2月16日のルヴァン杯1次リーグ柏戦(パナスタ)を皮切りに、同23日のアウェー横浜戦でJ1開幕を迎える。

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宴会の冒頭で「主将」と紹介された三浦は、少し驚きながらも胸を張って発言した。この時点では主将続投を誰からも伝えられていなかったが、目標は明確だった。

「昨年はタイトルを取れずに、満足いく結果を残せなかった。でも終盤にかけて手応えをつかんだ。今年こそ優勝したい」

昨年は一時、J2降格圏の17位に低迷しながら、3連勝締めで7位に。今年は3冠に輝いた14年以来6年ぶりのJ1優勝、連覇を遂げた15年度天皇杯以来5年ぶりのタイトル獲得しか頭にない。

宴会中、三浦は「まだ直接、ツネさん(宮本監督)から言われていないので…。でも、その気持ちでやることには変わりない」と説明したが、宴会後に宮本監督は「昨年の途中からプレーだけではなく、口頭でも仲間を引っ張ってくれた。どうすればチームがよくなるか考えてやってくれている」と続投を明言。18年はMF遠藤がチーム主将を、三浦がゲーム主将という分業化を図った。昨年から主将を一本化にして三浦が務めていた。

今冬に欧州移籍する可能性もあった三浦は、正式な話に発展せず残留した。この日「もちろん移籍したい気持ちはあるが、タイミングや(3月1日で25歳になる)年齢も考えて決断したい。今はG大阪でタイトルを取ること」と正直な心境を明かした。クラブ幹部も「オファーがあれば、送り出す可能性はある」と背中を押す。

三浦は昨年12月に日本代表初得点を記録し、ロングパスにも磨きをかけた。今季も継承される3バックの中央を任される。同じ背番号5だった宮本監督もかつて同じ位置で輝き、欧州移籍を実現させた。守備の出世街道を進む三浦が、今年のG大阪の命運を握っている。

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