<J1>ガ大阪、ようやく本来の姿 毎日新聞 8月30日(日)23時20分配信

○ガ大阪1-0湘南●(30日・万博)

第2ステージも折り返し。ここにきて、ようやく初の連勝に初の2試合連続無失点。ガ大阪が本来の姿を取り戻し始めた。

倉田の攻撃が効いた。この日任されたのは、これまで起用されることが多かった左サイドハーフではなく、前節と同じトップ下。「バランスを見ながらできている」という1トップのパトリックとの息の合った動きが決勝点を生んだ。

前半9分。相手スローインから、今野、パトリックと頭でつなぎ、相手DFのマークを引きつける。ゴール中央左に空いたスペースに倉田が走り込み、利き足ではない左足でGKの股間を抜いた。

リーグ最多の16得点をマークしている宇佐美は、ここ4試合ゴールがない。2トップの一角から2列目へプレー位置を下げたエースは、「どう点を取るのか 詰め切れていない」と思い悩んでいる。その陰で生まれた倉田の今季リーグ初得点。物足りなさが残る攻撃陣に新たなオプションが加わり、「チームにとっても 大きな結果。良い形に動き出す」と長谷川監督も手応えを口にした。

ただ、年間成績も第2ステージも、まだ首位と勝ち点差はある。遅すぎる初ゴールを挙げた倉田は「申し訳なかった。これから挽回できるように」と謝罪の言 葉を口にし、こう続けた。「全て(勝ち点3)を取らないと優勝は厳しい」。連覇に向けた状況は依然厳しいが、昨季の王者のプライドを胸に走り続けるしかな い。【丹下友紀子】

ガ大阪・長谷川監督 2点目が決まらなかったが、DFはきちんと集中力を保ってくれた。連勝できたのは最後まで戦ってくれた選手のおかげ。

湘南・曹貴裁監督 失点は反省するが、ガンバのような相手に1点は仕方ない。1点取られた後に何ができるか。次のステップに行くための1点なのかな。

ガ大阪・GK東口 (好セーブを連発し2試合連続無失点)先制して焦ることがなくなった。ビルドアップもできている。(失点しない)自信も持てている

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