【G大阪】GK東口、公式戦3戦連続0封!代表守護神へ名乗り スポーツ報知 8月31日(月)7時4分配信

◆J1第2ステージ第9節 G大阪1―0湘南(30日・万博記念競技場)

G大阪は日本代表GK東口順昭(29)の活躍などで、日本代表DF遠藤航(22)擁する湘南に1―0と完封勝ちした。前半9分にMF倉田秋(26)の ゴールで挙げた1点を、東口を中心に高い集中力を誇る守備で守り切った。日本代表はW杯アジア2次予選のカンボジア戦(9月3日、埼スタ)に向け、31日 から合宿を開始。東口は浦和GK西川周作(29)との正守護神争いに挑む。

抜群の集中力だった。追加点が奪えない展開のなか、ゴール前にGK東口が立ちはだかった。後半29分、サイドを突破した湘南DF遠藤が放った低く鋭い シュートを足でクリア。さらに同35分、左サイドを崩され、エリア内から再びDF遠藤にシュートを許したが、左への素早い反応ではじき出した。「最後まで 全員が良い集中力を保てました」。公式戦3試合連続の0封でつかんだ勝利に、満足そうにうなずいた。

2011年に初めて日本代表入りしたが、国際Aマッチデビューは今年8月9日の中国戦。約4年間、代表での出番に恵まれなかった。鋭い反応、ハイボール の安定感など総合力の高さが売りだが、海外での経験豊富な川島や、広島、浦和で優勝経験を持つ西川に実績で劣っていた。しかし14年に新潟からG大阪に移 籍し、その年に3冠を獲得。長谷川健太監督(49)から「陰のMVP」とたたえられた実力に加え、実績も伴ってきた。

今回のアジア2次予選では、長年代表の正GKを務めた川島が、移籍クラブが決まっていないために招集外。先発争いは西川が一歩リードと見られるが、その 西川は29日の横浜M戦で4失点。一方で絶好調の東口は、代表前のラストマッチで好プレーを見せ「気持ちよく代表にいけますね」とほほえんだ。

同い年の西川とは常に比較され「(西川)周作には負けたくない」とライバル心をむき出しにしたこともある。抜群の足技を誇る西川に対し、強肩の東口は ハーフウエーラインを越えるほどのスローイングが武器と、攻撃面でも負けていない。「誰が出るかは、監督が決めること。でも練習からしっかりとアピールし たい。スローもどんどん狙っていきます」。日本を背負って戦う機会を待ち続けた29歳は、このチャンスを逃すつもりなどさらさらない。

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