早野宏史が選ぶJ歴代最強チーム「ACL制覇のベースとなったチームで、魅力的だったのは…」

ドリブラーのフェルナンジーニョも記憶に残るが

5月28日発売のサッカーダイジェストでは、「Jリーグ歴代最強チーム」と題し、現役選手や元日本代表など総勢50名に“歴代で最強だと思う3チーム”を選んでもらっている。ここでは、横浜MやG大阪の監督を歴任し、現在は解説者として活躍する早野宏史さんの最強チームトップ3を紹介しよう。

「早野宏史が選ぶ最強チームトップ3」
1位:2005年のガンバ大阪
2位:2019年の横浜F・マリノス
3位:1999年のジュビロ磐田

05年のガンバはリーグ初優勝を飾り、08年のACL制覇のベースとなったチーム。遠藤(保仁)、二川(孝広)、橋本(英郎)らで構成した中盤と、助っ人が魅力的だった。失点は多かったが、年間を通して攻撃を貫いた点も評価したい。

MVPはチームを操っていた遠藤で、彼の考えが浸透し始めたシーズン。パスサッカーのなかで異彩を放っていたドリブラーのフェルナンジーニョも記憶に残るが、MIPは攻撃サッカーの象徴で得点王を獲得したアラウージョだ。

もちろん守備陣の働きも目覚ましい
ポステコグルー監督の2年目で栄冠を獲得した19年の横浜を2位に。ポイントは“スピード感”で、仲川(輝人)やマルコス・ジュニオールのスピードはもちろん、チームとして切り替えがすごく速い。

どちらかというと守備的だった横浜が攻撃的に変わった意味でも印象深い。もちろん守備陣の働きも目覚ましく、特にチアゴ・マルチンスのカバーリング能力なしで優勝はなかった。

3位には99年の磐田。名波(浩)、藤田(俊哉)ら頭の良い選手が揃っていて、相手によって柔軟に対応する大人なチーム。MVPは中盤に操られて活き活きしていた高原(直泰)で、その決定力は抜群だった。

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