G大阪4連勝 小野だ宇佐美だゴール共演2位浮上

<明治安田生命J1:神戸0-2G大阪>◇第7節◇26日◇ノエスタ

ガンバ大阪が敵地でヴィッセル神戸に2-0で完勝し、4連勝で2位に浮上した。小野裕二(27)が先制、宇佐美貴史(28)が追加点。両FWによるゴールの共演で、MFイニエスタ率いるスター軍団を押し切った。守備陣も2試合連続の完封で攻守ともに満点の内容。次節8月1日はホームで首位川崎フロンターレとの大一番を迎える。

G大阪の勢いが本物になってきた。1点リードで迎えた後半41分。エース宇佐美は「コースが見えていたので狙い通り」。MF井手口のダイレクトパスを受けると、約25メートルの距離から右足を振り抜いた。

「あの距離は練習でほぼ毎日やっている。足を振ることに迷いはなかった」と宇佐美。ややシュート回転でゴール左端を襲い、最後はGK飯倉の頭上を突き抜けていった。神戸の猛攻を受けながら、わずかな得点機を逃さない。美しすぎる今季2点目だった。

この日昼、大阪・吹田市内で、先制点を決めたFW小野と偶然、定食の店で出くわした。宇佐美は「僕が現金を持ち合わせてなくて、(小野)裕二が『今夜、点を取ってくれたら』と言って代金を出してくれた。その通りになったので」。得点後はベンチ前の小野と喜び合った。

小野は後半17分、鳥栖から移籍後の初得点に「僕自身、タイトルを取るためにG大阪に来た。ラッキーな形で軸(右)足に当たったゴール」と喜んだ。宇佐美が神戸フェルマーレンを引き連れ、空いたスペースから決めた。4日C大阪戦で左眼窩(がんか)底を骨折しながら出場を続ける。同学年の宇佐美とのゴールの共演は頼もしい限りだ。

守護神東口のビッグセーブ連発など、守備陣も2戦連続の完封。宮本監督も「そこに至るまでの全員の守備がよかった。より強固なものにしたい」。4連勝は18年終盤に飾った9連勝以来で、シーズンをまたげば昨年終盤から今季開幕戦に達成して以来。6年ぶりのJ1優勝へ、今は死角がない。

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