G大阪がJ1覇者川崎Fとの元日決勝へ! パトリック&福田弾でJ2王者徳島を破る《天皇杯》

天皇杯準決勝の1試合が27日にパナソニック スタジアム 吹田で催され、ガンバ大阪が徳島ヴォルティスを2-0で破り、決勝進出を果たした。

J1リーグ2位フィニッシュでこの準決勝から登場のG大阪と、ホンダFC(アマチュアシード)との準々決勝を制して勝ち上がったJ2リーグ王者の徳島が決勝進出をかけて激突。負傷欠場が続く主力勢の状態が気がかりだったG大阪は小野瀬が先発復帰したほか、宇佐美もベンチに入った一方で、徳島は先の準々決勝と同じ顔ぶれをスタートからぶつけた。

J1リーグ覇者の川崎フロンターレがひと足先に決勝進出を決めての一戦はホームのG大阪が前からの連動したプレスを機能させながらボールの主導権を握る形で立ち上がるが、徳島も時間が進むにつれ、J2リーグを制したポゼッションスタイルを徐々に体現。守りでもパトリックと渡邉を消していった徳島が攻めでも相手を上回るペースでシュート数も増やしていく。

ただ、粘り強い守備をベースに今季のJ1リーグで上位フィニッシュを成し遂げたG大阪は33分に内田の負傷交代に見舞われても臆することなく、GKからボールを繋いでくる徳島の攻撃にしっかりと対応。我慢の時間帯を凌ぎ、再び攻めに力を注ぎ始めると、44分に渡邉がバイタルエリア中央から鋭く右足を振り抜いていくが、GK上福元のファインセーブに遭ってしまう。

互いに良さを消し合う展開が続き、ゴールレスで折り返した試合はG大阪が立ち上がりから攻勢に出るが、徳島がカウンターから好機。49分、左サイドの西谷がゴール前に左足で低めのクロスを上げると、今季J2得点ランキング3位の17得点を記録した垣田に決定的なシーンが巡ってくるが、右足ダイレクトで合わせにかかったボールを枠に飛ばせず、不意にする。

すると、G大阪が先取点をもぎ取る。52分、バイタルエリア右の小野瀬がゴール前に浮き球パスを出すと、ファーサイドで反応した倉田が左足シュート。GK上福元がキャッチし切れず、こぼれたボールがゴール正面の混戦模様を生み出すと、パトリックが右足で押し込む。そのボールがGK上福元に当たり、岩尾の股下を抜けてゴールに転がり込んでいった。

リードを許してしまった徳島は61分にG大阪が宇佐美を投入したなか、岸本と渡井をピッチに。その3分後、敵陣右サイドからのクロスのこぼれ球を拾った西谷がボックス中央に侵攻したところで右足フィニッシュに持ち込む。これがG大阪のゴールマウスに飛ぶが、今季を通じて安定したショットストップを披露し続けるGK東口がファインセーブで立ちはだかる。

何とか追いつきたい徳島は74分に河田を投入するが、宇佐美を軸に攻撃のテンポが上がったG大阪は81分に福田の交代カードを切ると、これが実を結ぶ。敵陣でボールをかっさらい、速攻に転じた82分、パトリックが相手DFライン背後のボックス右にスルーパスを出すと、福田が反応。前がかったGK上福元の頭上を越す右足ループで流し込み、徳島を突き放した。

その後、塚元と奥野を入れ、3点目を狙いに行きながら試合を終わらせにかかったG大阪が徳島の反撃を完封で抑え込み、2-0でタイプアップ。5大会ぶりの決勝進出を果たした。決勝では今季のリーグ戦で2連敗を喫したJ1王者の川崎Fと対戦へ。元日に国立競技場で開催される。

ガンバ大阪 2-0 徳島ヴォルティス

【G大阪】

パトリック(後7)

福田湧矢(後37)

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