【G大阪】採点&寸評 阪神ダービーに敗れ黒星発進 新戦力のフィットはまだ先か

◆明治安田生命J1リーグ第1節 神戸1―0G大阪(27日、ノエスタ)  

G大阪は神戸との“阪神ダービー”に敗れ、開幕戦黒星スタートとなった。20日のゼロックス杯・川崎戦は負傷欠場したFW宇佐美が先発し、右ウイングに入る4―3―3で臨んだ。しかし立ち上がりから宮本恒靖監督(44)が「ちょっと守備の強度が低かったところがあり、相手のボール保持の時間になってしまった」と語ったように後手を踏んで神戸ペースに。前半の飲水タイム後は押し返し、一進一退の展開に持ち込んだが、後半34分に一瞬の隙をつかれて失点した。  

ゼロックス杯に続いて右サイドバックで起用されたDF小野瀬は「相手のサイドバック(神戸DF酒井)が高い位置をとって、僕のところで2対1を作ってきた。初めてで、僕も混乱しながら周りの(井手口)陽介や(三浦)弦太に声をかけながら、(宇佐美)貴史をもっと前に出させるようにしたかったですけど、前半は相手にうまくやられた」と序盤を分析。宇佐美、小野瀬で攻撃的な強みを出したかったはずの右サイドが機能しなかった理由について、宮本監督は「キャスティングの問題もありますし、コンディションの問題もまだある」と話した。

 この日は途中出場で投入したFWレアンドロ・ペレイラ、韓国代表MF朱世鐘らが持ち味を発揮する展開とはならず。4―3―3の新システムで攻撃的な戦いを目指す今季だが、過密日程の序盤戦でどれだけ早く新戦力がフィットするかにも注目が集まる。  

以下は採点&寸評  

宮本恒靖監督【4・5】まだ選手のコンディションがそろっていないためか、序盤から高い強度の試合に持ち込めず。豊富な手駒を生かす形の構築にも時間が必要か

GK東口順昭【5・5】手の届く範囲は問題なく止めたが、ループはあとわずか届かなかった

DF昌子源【5・0】一瞬の隙で裏を取られた失点を本人は反省。昨季手術した右足首は回復し、力強さは戻りつつある

DF三浦弦太【5・5】細かいミスもあったが、局面で見せる高さ、強さはさすがだった

DF小野瀬康介【5・5】慣れない右サイドバックで奮闘し、後半は右ウイング、トップ下でもプレー。攻撃参加からシュートも放つも、チームとして生かす形は少なかった

MF藤春広輝【6・0】ライン際だけではなく、中央とのかかわりを増やしてチャンスに絡んだ

MF山本悠樹【5・5】前半は厳しいマークにあうも、タッチが増えた後半は攻撃をスムーズにまわした

MF矢島慎也【5・0】守備のスイッチ役、攻撃の起点として奮闘。しかしどちらもわずかに周囲とのずれがあったか

MF井手口陽介【5・0】チームとしての守備がはまれば、ボール奪取力はさすが。しかしそのシーンは多くなかった

FW川崎修平【5・0】得意の仕掛けを発揮できるようなシーンでなかなかボールを受けられず。ミスでピンチ招く場面も

FW宇佐美貴史【5・0】慣れない右ウイングで前半は攻守で“迷子”に。タッチの増えた後半は決定機も迎えたが、コンディション含めまだ本来の姿ではない

FWパトリック【5・0】神戸センターバックに封じられ、迫力を出せず。シュートなしに終わった

途中出場

DF高尾瑠【5・5】積極的な攻撃参加で持ち味はみせた

FWレアンドロ・ペレイラ【5・0】まだいい形でボールが入らず。周囲との関係性か、コンディションの問題か

MF倉田秋【5・0】藤春との鉄板コンビでチャンスを構築しようとしたが、決定機までは生み出せず

MF朱世鐘【5・0】正確なロングフィードを1本見せ、実力の片りんはみせた

FWチアゴ・アウベス【―】時間短く採点なし

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