湘南、主導権握るも決定力不足を露呈…G大阪は勝ち点1で降格圏を脱出【明治安田J1第19節】

明治安田生命J1リーグ第19節の湘南ベルマーレvsガンバ大阪が2日にレモンガススタジアム平塚で行われ、0-0のゴールレスドローに終わった。

湘南は直近に行われた第17節で徳島ヴォルティスとアウェイで対戦し、先制されたのちに追い付いてのドロー。今節はU-24日本代表に招集されたGK谷に代わってGK富居が今季初めてリーグ戦でゴールマウスを守る。

一方のG大阪は、直近の横浜FC戦を2-0で勝利し、今季初の連勝を達成した。こちらも昌子、キム・ヨングォンがそれぞれの代表に呼ばれ、三浦が2試合ぶり、佐藤が6試合ぶりにスタメンに名を連ねた。

序盤はシンプルな攻撃で相手ゴールに迫る両チーム。湘南は8分、右からのCKを得ると、中村のクロスからウェリントンが頭で合わせるも枠を捉えられず。対するG大阪は9分、GK東口のロングキックのこぼれを、パトリックが拾ってスルーパス。宇佐美がボックス左から狙うが、寄せてきたDFが気になったか、わずかに枠の左へ外れた。

次第にホームチームが主導権を握り始めると、17分に後方からの長いパスを岡本が高い位置で収めて池田へ戻す。持ち上がって右サイドの深い位置からクロスを送り、ウェリントンがジャンピングボレーで狙うも枠の左へそれてしまう。

さらに28分には、右サイドの深い位置から町野がロングスローを入れると、大野が中央でフリック。ファーで待ち構えていた山田がコントロールし、反転から左足で狙ったが、左のポストに嫌われた。

G大阪は左サイドの佐藤、塚元がボールを持った際に狙われることが多く、湘南のアプローチに引っかかる場面が散見。ハーフタイムに塚元に代わって高尾を投入し、小野瀬を左のウイングバックを回してテコ入れを図った。

だが、後半も湘南が多くのチャンスを作る。51分に高橋のクロスからウェリントンが菅沼に競り勝ってヘディングシュート。直後には、最終ラインからのロングボールをウェリントンが落とし、走り込んできた町野がボックス手前の右からダイレクトで狙ったが、いずれも枠を捉えられない。

さらに59分、右CKを得て中村がクロスを入れると、ニアでパトリックにクリアされるも、ゴール前に流れたボールを大野が頭で合わせるもバーの上へ外れた。 思うように攻撃の形を作り出せないG大阪は、60分にパトリックを下げて横浜FC戦で2ゴールの活躍を見せたレアンドロ・ペレイラを送り出す。

2019年に松本山雅FCでともに戦った高橋と笑顔で握手を交わした。 対する湘南ベンチも67分に動き、岡本から畑へスイッチ。

投入されてすぐのCKから畑がこぼれ球を拾ってボックスの手前から右足のボレーを放つも、クロスバーの上へ外してしまった。

74分にはG大阪が2枚替えを決行。倉田、宇佐美を下げて奥野、一美を送り出す。湘南も山田、池田に代えて田中、名古を投入して中盤をさらに活性化させる。

流れの中から決定機を生み出せないG大阪は、82分にセットプレーからチャンスを作る。右CKの流れから井手口がボックスの右角付近から狙うも、GK富居の正面を突いた。

88分の湘南は、石原広教が長い対角線のボールを蹴り込み、畑が受けて右のハイサイドからクロスを入れる。

ゴール前の町野には合わないが、流れたボールを高橋がシュート。さらに、後半アディショナルタイムには、畑のクロスから名古が頭で狙うも、いずれもGK東口のファインセーブの前にゴールを割れず。

そして、試合はこのまま終了。湘南は終始攻め込みながらもフィニッシュの精度を欠いてゴールレスでゲームを終えた。一方、我慢の時間が続いたG大阪は3連勝とはいかなかったものの、勝ち点1を積み上げて暫定ながら降格圏を脱出した。

湘南ベルマーレ 0-0 ガンバ大阪

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