G大阪 課題の多い1勝 3年前に敗退の関学大にリベンジも、立ち上がりは主導権握られる

天皇杯 2回戦 G大阪3-1関学大(2021年6月16日 パナスタ)  3年前に敗れた関学大に“リベンジ”したものの、G大阪は課題が多い勝利だった。松波監督は「難しい試合になる」と口にしていたが、立ち上がりから大学生に主導権を握られる展開。縦に速い攻撃に苦しめられた。

苦戦した要因の一つが最前線での効果的なタメ。「もう少しシャドーの選手がスペースで顔を出して(ボールを)もらえば良かった。パスの質、ポジショニングの問題もある」と振り返ったように、就任後はシンプルにゴールへ向かう姿勢を求めてきたが、攻撃の時間が作れなかった。また「FWと中盤をコンパクトにできていなかった」(松波監督)とセカンドボールを回収できなかったことも改善点に挙げた。

一方でポジティブな側面もあった。新加入のMFウェリントン・シウバに来日初得点が生まれ、昨年9月以来の実戦復帰を果たしたMF小野は後半42分のダメ押し点を演出。負傷していたDF藤春も4月3日・広島戦以来の出場となった。指揮官は「(小野)裕二はプレーの一つ一つのクオリティーは高かった。藤春は復帰戦にしては動けていた。宇佐美や倉田とのコンビネーションの質は高い。まだコンディションが良くないけど、今後もっと上がっていく」と評価。25日から始まるACLに向けて、戦力が整ってきたのは明るい材料だ。

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