G大阪価値あるドロー 藤春広輝2試合連続アシストで存在感「狙い通り」

<ACL:G大阪2-2全北>◇1次リーグH組◇28日(日本時間29日)◇ウズベキスタン・タシケント

ガンバ大阪は2点差を追いつく執念ドローに持ち込んだ。優勝候補同士の第2戦は2-2で全北(韓国)と引き分けた。ともに1勝1分けの勝ち点4で並んでいるが、得失点差でG大阪が首位を守った。

存在感を示したのは元日本代表のDF藤春広輝(32)だ。2点を追う前半27分、藤春が左サイドからダイレクトクロスをゴール前に供給。FWパトリックが頭でたたきつけ、反撃の1点に結びついた。

藤春は25日のタンピネス・ローバーズ(シンガポール)戦でも、まったく同じ形でパトリックの先制点をアシスト。2試合連続の好連係を示した。

16年リオデジャネイロ・オリンピック(五輪)にオーバーエージ枠で出場したベテランは「パトリックが見えていたので、トラップするよりダイレクトで上げた方がいけるかな、という判断。いいところにいって狙い通りだった」と振り返った。今大会初出場で先発したDFキム・ヨングォンの縦パスが起点だった。

気温34度のウズベキスタンでの集中開催。ベテランにとって厳しい環境の中、アクシデントもあった。後半5分、藤春は右脚がつって担架で運び出され、同7分にDF黒川と緊急交代となった。

「たいしたことはないと思うが、連戦で大事な大会なので、自分が痛みながらやるより、新しい選手が入った方がいいかな、という判断だった」と藤春。

今大会の初戦も先発して後半37分まで出場した。今季はけがの影響でJ1リーグではわずか2試合の出場にとどまる。16日の天皇杯2回戦関学大戦で途中出場し、約2カ月半ぶりに実戦に戻ったばかりだ。それだけに収穫の方が多い。

「勝ち点3を取って(1次リーグを)優位に進めたかったが(先に)2点を入れられてから、勝ち点1を取れたというのはプラス。相手にとっては嫌な感じになると思うので、よく追いついたと思う。むしろ他にもチャンスがあったので、そこの精度をもっと上げていければ、あと2、3点は取れた」

33歳のパトリックもこの試合で2発を決め、初戦と合わせて2戦連続計3発、ACL通算10得点とする大活躍だった。全北は韓国Kリーグ4連覇中の絶対王者で、ACLでも過去2度優勝を誇る強豪。その相手にベテランたちが存在感を示し、G大阪には価値あるドローとなった。

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