G大阪、無敗の全北現代に敗れ2位通過ならず…日本勢からは3チームが決勝Tへ

AFCチャンピオンズリーグ(ACL)は8日、グループH最終節が行われ、全北現代モータース(韓国)とガンバ大阪(日本)が対戦した。

勝1分で首位通過を決めている全北現代に対し、2勝3分で2位のG大阪は他グループの2位との成績を争うことになり、現状の勝点9ではグループステージでの敗退が決まってしまう。

2位通過のためには勝つしかないG大阪だが、開始早々に出鼻を挫かれる。5分、キム・ヨングォンのクリアミスが自陣ゴール前に飛び、パク・ジンソンが反応してボールをチェイス。飛び出してキャッチした東口順昭、奪われないよう体を入れたキム・ヨングォンの3人が激しく接触すると、これがキム・ヨングォンのファールとなり全北現代にPKが与えられる。このPKをグスタボが沈め、早くも全北現代が先制する。

先手を奪われ、決勝トーナメント進出のためにはあと2点が必要になったG大阪は11分、高い位置で奥野耕平がボールを奪い、ペナルティーエリア手前からパトリックが左足で放ったシュートはゴール左へと外れる。23分には宇佐美貴史とのワンツーでエリア内右に侵入した矢島慎也の折り返しにニアサイドのパトリックは触れず、ファーサイドには福田湧矢が詰めるもDFにクリアされた。

徐々にペースを握り始めたG大阪だったが、31分にアクシデントが発生。福田が左もも裏を痛め、黒川圭介との負傷交代を強いられた。

G大阪は1点ビハインドのまま迎えた後半、井手口陽介に代えて倉田秋を投入。前半よりも宇佐美が高い位置でボールを受けられるようになり、G大阪の攻撃にリズムが生まれる。

50分、左サイドからの縦パスに抜け出した宇佐美がエリア内左からダイレクトで折り返すと、ゴール前にパトリックが飛び出す。同点に追いつく絶好機だったが、まさかの空振り。さらに51分には宇佐美の左クロスをゴール前でパトリックがヘディング。完璧に捉えたが、狙い澄ましたヘディングは左のポストをかすめて外れた。

立て続けの決定機を外したパトリックだが、直後の53分、小野瀬康介のパスに反応したパトリックがエリア内右で受けると、浮き球を利用してそのまま右足を振り抜く。強烈なボレーが全北現代ゴールに突き刺さり、G大阪が同点に追いつく。

勝ち越したいG大阪だが、ここまで無敗の全北現代も一筋縄ではいかない。60分にはDFラインに裏に蹴られたボールをクリアしようと飛び出した東口だったが、クリアしたボールが目の前の昌子源に当たってしまう。さらにこのこぼれ球をグスタボに拾われピンチを迎えるが、グスタボのシュートは枠を外れて首の皮一枚つながった。

2位通過のためにも決勝点が欲しいG大阪は71分、パトリックに代えてレアンドロ・ペレイラを投入。74分には左サイドを突破した宇佐美のマイナスの折り返しをエリア内左で受けたキム・ヨングォンが左足で捉える。しかし、バウンドが変わったのか上手くミートできず、力なくGKイ・ボミョンにキャッチされる。

77分には宇佐美と矢島に代えてウェリントン・シウバと川崎修平を投入したG大阪はさらに攻勢を強め、79分にはW・シウバとのパス交換からL・ペレイラがエリア内左に侵入して左足でシュート。しかし、これは惜しくも左のポストに阻まれる。

終盤は完全にG大阪がボールを保持して全北現代を押し込んでいくが、全北現代も全員が自陣に引いてゴール前を固める。すると迎えた88分、カウンターからスピードのあるバーロウに突破を許し、痛恨の勝ち越しゴールを与えてしまう。

これで突破のためには再び2点が必要となったG大阪だが、アディショナルタイムの3分間も含めて残された時間はあまりにも少なく、1-2で敗れ2位通過は叶わず。日本勢から決勝トーナメントに進出したのは川崎フロンターレ、名古屋グランパス、セレッソ大阪の3チームとなった。

■試合結果

全北現代 2-1 ガンバ大阪

■得点者

全北現代:グスタボ(6分PK)、バーロウ(88分)

G大阪:パトリック(53分)

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