G大阪が大阪ダービーで10年ぶり完封負け MF倉田秋「今の僕らの実力」

◆明治安田生命J1リーグ第27節 G大阪0―1C大阪(28日、パナスタ)

G大阪は大阪ダービーでは約10年ぶりとなる完封負け、過去最長の5戦未勝利と屈辱にまみれた。序盤からC大阪にペースを握られ、攻撃は2トップを生かしたカウンターのみに頼る展開に。後半6分にはC大阪DF松田のミドルシュートで先制を許したが、追う展開となっても攻撃のギアが上がらず。後半27分から、ここ5試合はコンディション不良でベンチからも外れていたFWパトリックや、FW宇佐美らを投入。力技も交えてゴールをこじ開けようとしたが、最後まで実らなかった。

大阪ダービーでの完封負けは、2011年のACLラウンド16で0―1と敗れて以来。この日は基本布陣の3―6―1ではなく、FWの孤立を避けるために2トップの4―4―2で挑んだ。しかし松波正信監督が「カウンターに出たときのスピード感、押し込んだ時の距離感、背後への連動性が欠けているところ」と課題を次々と挙げたように、攻撃面は機能したとは言い難かった。

選手たちもこの敗北を深刻に受け止めた。MF倉田は「今日出たことが、今の僕らの実力。まずは今のプレーでいいのか、個々でしっかり考えないと。僕自身もチームを助けるプレーができなかった。もう一回見つめ直して、借りを返したい」と話した。パトリックは「今は頭を下げてはだめ。次の2試合に切り替えて、気持ちを前面に出すサッカーをしないと」と、このダメージを引きずらないことが重要と説いた。9月1、5日のルヴァン杯準々決勝と続く異例の大阪ダービー3連戦。G大阪にとっては、残り2試合は落とせないという重圧がさらに増す痛恨の敗北となった。

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