G大阪、今季2度目4連敗 直近3試合10失点に松波正信監督「カウンターの失点多い」

明治安田生命J1リーグ第29節 鹿島3―1G大阪(18日・カシマ)

G大阪は鹿島に1―3と敗れ、今季2度目の4連敗を喫した。序盤から鹿島のプレッシングを受け、FWパトリックへのロングボールを繰り返すもセカンドボールを拾われて防戦一方に。前半は無失点でしのいだが、後半7分に鹿島MFピトゥカの中央突破を止められずにカウンターを受け、最後はこぼれ球を同FW上田に押し込まれて先制点を献上。同15分にはサイドからのクロスからFWアラーノのヘッドで2点目、同28分にもカウンターからFW土居にとどめの3点目を奪われた。その後、FWチアゴ・アウベスのPKで1点を返したが、焼石に水だった。

松波正信監督(46)は「前半は守備の面では、中盤でのプレッシング、背後への対応など、準備したものを出せていた」と振り返った。しかし奪ってもボールを前に運べず、何度も波状攻撃を受ける結果に。失点後は攻撃に比重を割くと、カウンターを受けるという悪循環に陥った。DF昌子がコンディション不良で欠場した中で、直近3試合で10失点という守備の崩壊が止まらず。指揮官は「カウンターの失点が非常に多いので、切り替え、戻りながらの守備、内容がよくないと思っています」と修正点を挙げた。

DF高尾は「ずっとボールを持たれていて、攻める時間がなくて、その展開では勝てないというのは選手全員がわかっていたと思う。でもそこからの動きは、選手もあまり出せなかった」と悔やんだ。前半は無失点だったことで、ハーフタイムにも修正は施されず。今週中には選手のみでのミーティングなども行い、課題を確認して臨んだが、結果につなげることはできなかった。

高尾は個人の意見と前置きした上で「もっと自分たちの(ボールを持つ)時間を増やしたい、という思いが強いです。自分たちの時間を増やせれば、おのずと失点も少なくなると思います。今はずっと攻められて、やりたいことができない」と吐き出した。順位は14位と変わらず、降格圏の17位・徳島との勝ち点差は7のまま。リーグ戦の次節はホームに13位・柏戦を迎える。悪い流れを止めることができなければ、残りシーズンは降格の恐怖におびえて戦うことになる。

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