【第2ステージ・ラスト5のシナリオ】G大阪編|リーグ戦、ACL、ナビスコ、天皇杯と4冠の可能性を残し、チーム内の士気は高い SOCCER DIGEST Web 9月30日(水)7時30分配信

直近のリーグ戦5試合で最も勝点を稼ぎ、チームは勢いに乗っている。

 J1リーグ第2ステージも残すところ、あと5節。ステージ優勝争いはもとより、年間勝点に左右されるプレーオフ進出・残留争いも注目されるところだ。シーズンもクライマックスを迎え、各チームはラスト5試合をいかに戦うのか。担当記者がポイントごとに探る。

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ポイント1)現時点の目標と、目標到達に必要な勝点は?
J1プレーオフ出場/勝点10(3勝1分1敗ペース)

第2ステージ優勝の可能性も残すが、現実的にはプレーオフ出場の年間3位が目標だ。現在、年間4位のG大阪は勝点54。年間3位のFC東京が勝点56 と、その差はわずか2。1試合で順位が入れ替わる状況のなか、直近5試合でFC東京は2勝2分1敗(勝点8)だけに、G大阪としては勝点10程度を積み重 ねれば年間3位に食い込む可能性はある。ただ、それは最低ラインであり、勝点10以上の獲得が望ましい。

ポイント2)ラスト5試合に向けて現状の強み、好材料は?

直近のリーグ戦5試合では4勝1分と好調をキープし、J1全18クラブで最も勝点を稼ぐなどチームは勢いに乗っている。リーグ戦、ACL、ナビスコ、天 皇杯と4冠の可能性を残し、チーム内の士気が高いのも強みだ。今季途中から採用する4-2-3-1の理解度も深まり、全員が迷いなく自身の役割をこなせて いるのも好材料のひとつだろう。

ポイント3)累積警告や怪我人などの懸念材料は?

左SBの藤春が9月20日の松本戦で左足を打撲し、CBの岩下も同26日の柏戦で腰を打撲するなど、守備陣のコンディションが気掛かり。また、9月26 日の柏戦を皮切りに、30日のACL準決勝・広州恒大、10月4日の川崎戦など、中2・3日での連戦が続くのは不安材料。さらに代表の2試合(10月8 日・13日)も重なり、主力の疲労蓄積が心配だ。

14節の大一番“青赤決戦”を制して、4日後のACL準決勝・広州恒大戦に臨みたい。

ポイント4)目標達成へのキーマンとなるのは誰?
宇佐美貴史/FW、丹羽大輝/DF

攻撃が宇佐美なら、守備は丹羽だろう。4-2-3-1で左のサイドハーフに入る宇佐美は、徐々にコツを掴み、9月12日の鹿島戦で2ゴール、同26日の 柏戦で1ゴールと結果を残している。宇佐美ゴール時の不敗神話も継続中で、やはりこの男の活躍が欠かせない。一方、守備の統率において鍵を握るのは丹羽。 代表にも定着した感があり、自信に満ち溢れている。堅守の要として組織をまとめ上げられるか。

ポイント5)ラスト5試合のうち鍵を握りそうなゲームは?
14節 浦和戦(@万博/14:00)

16節には第2ステージ首位・広島との一戦も待ち構えているが、最大の山場と言えるのは14節の浦和戦だろう。4日後にはACL準決勝第2戦(ホーム) も控えており、“青赤決戦”の勝敗によってチームの雰囲気や勢いも変わる。浦和に快勝して弾みをつけ、広州恒大戦に臨むのが最良のシナリオであり、その後 の流れも考えると、最低でも引き分けに持ち込みたい。

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