U23アジアカップ予選控えるU-22日本代表候補が練習試合で5-0快勝

[10.6 練習試合 U-22日本代表候補 5-0 横浜FM Jヴィレッジ]

AFC U23アジアカップ ウズベキスタン2022予選(10月、Jヴィレッジ)へ向けてJヴィレッジ(福島)合宿中のU-22日本代表候補が6日、横浜F・マリノスと練習試合(45分×3本)を行い、5-0で快勝した。

4-3-3システムのU-22代表候補は1本目13分、左サイドへボールを展開。SB畑大雅(湘南)がMF藤田譲瑠チマ(徳島)とのワンツーでPAへ侵入し、左足を振り抜く。これはGKに阻まれたが、跳ね返りをMF松岡大起(清水)が頭で押し込み、先制した。

U-22代表候補は左FW鈴木唯人(清水)が意図的に対面のSBを引きつけ、市立船橋高(千葉)時代の「同級生」畑の攻め上がるスペースを確保。フリーで攻め上がる畑を活かした攻撃や、ショートカウンターからゴール前のシーンを作り出した。

この日、対戦した横浜FMのトップチームの選手は2人のみで、23年横浜FM加入内定のFW村上悠緋ら業務提携を結ぶ関東学院大や横浜FMユース、そして練習参加中の興國高(大阪)の選手たち中心の構成だった。U-22代表候補は高い位置でボールを奪い返し、テンポの速い攻撃で相手の守りを崩した一方、全体的にやや急ぎ過ぎたり、個で行き過ぎたりする部分も。前半半ば頃には重心が重くなり、相手にボールを握られ、主導権を握られるような時間帯もあった。

鈴木は「(前回の合宿に比べて)間違いなく4-3-3の形は浸透してきていると思います。でも、徐々に上手くいかなくなってくるとバラバラで一人ひとりが頑張ってしまう感じになっていました。そこはもうちょっとチーム全体でやることを共有してできたらもっと楽な試合ができたと思うので、もっとチームで話していきたいと思っています」と振り返る。

クロスやショートカウンターから村上らにゴールを狙われた。それでも、CB角田涼太朗(横浜FM)やCBチェイス・アンリ(尚志高)が厳しいチェックでボール奪取。そして、終盤へ向けて守備とビルドアップが好転し、緩急のある攻撃を見せていたU-22代表候補は、44分に2点目を奪う。

1タッチパスでリズムを作りながら、縦パスを狙っていたMF櫻井辰徳(神戸)がこの場面では強引に中央突破。そして、切り返しから左へパスを繋ぐ。すると、鈴木が縦への仕掛けからシュートフェイントでDFを外す。最後は右足シュートをゴールへ叩き込み、2-0とした。

2本目は横浜FMのU-20日本代表候補右SB長澤シヴァタファリ(関東学院大)にボールを大きく運ばれるシーンがあったが、決定打を打たせずに無失点を継続。逆に畑と鈴木の連係などから追加点のチャンスを作り出す。

2本目30分までに先発11人を入れ替え、MF田中聡(湘南)やMF松井蓮之(法政大、川崎F内定)らを投入したU-22代表候補は、同じく先発メンバーの入れ替わった横浜FMを攻め立てる。

3本目9分、自陣左中間でインターセプトしたFW佐藤恵允(明治大)が敵陣を独走。そのままPAまで持ち込み、左足シュートを決める。その後も、佐藤やMF中村仁郎(G大阪ユース)がシュートを連発。FW細谷真大(柏)と田中が加点し、5-0で試合を終えた。

今回のU-22代表候補は99年生まれの22歳の世代から03、04年生まれの高校3年生までの世代で構成。AFC U23アジアカップ予選へ向けて、幅広い年齢層の選手が雰囲気良く、質の高いトレーニングを実施できているという。

角田は「一人ひとり意識高く練習に参加しているし、チーム力も凄く高いなと感じました。今日の試合でもアジアの舞台で戦うためにということで、『パス1本1本にもこだわって行こう』という声が試合中にも出ていたので、そういう面でも徐々にアジアへ向けて行けているんじゃないかと思います」と分析。そして、U23アジアカップ予選へ向けて「まずDFとして失点しないことを意識したいですし、楽な試合は一つもないと思うので、隙を作らないようにチームとして全力で勝ちにいきたいと思っています」と意気込んだ。今回の合宿は10日まで。チーム全体で隙をなくし、今月26日のカンボジア戦と28日の香港戦に臨む。

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