G大阪片野坂知宏新監督「強いガンバを取り戻す」目標ACL出場3位以内

ガンバ大阪片野坂知宏新監督(50)が、常勝軍団復活を誓った。8日、大阪・万博練習場で完全非公開で始動した。G大阪コーチ時代に西野朗長谷川健太、広島では森保一監督の下で学んだ同監督は「強いガンバを取り戻す」と所信表明。アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)出場圏内の3位と、年間50得点以上、40失点以内を目標に掲げた。

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寒風吹く真冬の大阪で、新生ガンバが船出した。昨季は大分を率い、天皇杯で準優勝した片野坂新監督の言葉は熱がこもっていた。

「コーチ時代には西野さん、(長谷川)健太さん、森保さん、素晴らしい監督の下でやらせていただいた。西野さんは攻撃サッカー。ガンバのスタイルを取り戻したい。(ボールを)つなぐだけでなく、状況によっては速い攻撃も大事になる。ボールを奪わないと攻撃にならないので、守備の戦術も落とし込む」

G大阪で指導するのは長谷川体制のヘッドコーチだった15年以来となる。久しぶりの万博練習場。最初のミーティングで選手に伝えたのは、ACL出場圏内の3位以内だった。就任1年目で優勝を目標にするのではなく、あくまでも足元を見つめ、具体的な数字を出した上で目標設定をした。

昨季のG大阪はリーグ13位(勝ち点44、33得点、49失点)。J1はチーム数が20から18に戻ることで4試合減る。それを踏まえた上で3位以内に入るための最低ノルマとして同監督は勝ち点60、総得点50以上、40失点以内をはじき出した。

「いきなり優勝を目指すより、現実的なところから。ACLは十分に狙える。自分たちを信じれば目標は達成できる。GKからしっかりボールをつなぐ。これまでよりパワーアップしたサッカーを見せる」

キャンプで選手の特徴を見極めながら、大分時代にベースとした3バックとG大阪の4バックを併用する考え。DF昌子は「13位から順位を10上げるのは簡単ではないが、常に優勝争いに絡んでいきたい」。MF倉田も「個人的には10得点10アシスト。それができればチームも優勝争いに関われる」と意気込んだ。

常勝軍団の復活へ。片野坂新監督の手腕に託された。

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