Ｊ１Ｇ大阪の日本代表ＦＷ宇佐美貴史（２３）が、日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督（６３）から“逆転得点王指令”を受けた。

今季のＪ１で１９得点を挙げる宇佐美は、３年連続得点王を狙うＦＷ大久保嘉人（３３＝川崎）に３点差で得点ランク２位につける。残り２試合で逆転は簡単ではないものの、大久保の次節（１１月７日）出場停止もあってチャンスは広がっている。

そんななか、あるＪクラブ幹部によると、ハリルホジッチ監督は「宇佐美には得点王になってほしい」と語っているという。今年３月の代表監督就任から宇佐 美の能力を高く買っており、体脂肪率の高さなど改善点を指摘しながら“英才教育”を施してきた。自身の眼力の正しさを証明するためにも、エースの証しであ る得点王獲得を望んでいるのだ。

この裏には、Ｊリーグ得点王に助っ人外国人をはじめ昨季まで２年連続で獲得した大久保や２０１２年に栄冠をつかんだＦＷ佐藤寿人（３３＝広島）らベテラ ン勢が目立つ現状もある。前出幹部は「Ｊリーグの得点王も宇佐美のような若手が取れるようになれば、代表強化につながると思っているのでは」と指摘する。

このままベテランストライカーが３年連続得点王に輝けば、代表復帰待望論がヒートアップするのは必至。宇佐美は、事実上の“年齢制限”を設ける代表指揮官の思惑通り、逆転劇を演じることができるのだろうか。