G大阪、連覇王手!宇佐美パパが2試合連続2得点/天皇杯 サンケイスポーツ 12月30日(水)7時0分配信

天皇杯全日本選手権準決勝(29日、G大阪3-0広島、ヤンマースタジアム長居)G大阪は広島に3-0で完勝。J1チャンピオンシップ(CS)決勝で敗れ た宿敵に雪辱を果たし、天皇杯連覇に王手をかけた。日本代表FW宇佐美貴史(23)が2試合連続の2得点と大暴れ。24日に長女が誕生して父になったエー スは一回りも二回りも大きくなり、最後の1冠を奪い取りに行く。浦和との決勝は来年1月1日に東京・味の素スタジアムで開催される。

左足がゴールを生み出す打ち出の小づちと化した。宇佐美が2試合連続の2得点。その4得点すべてが左足から。J1覇者の広島を沈め、元日決戦の切符を勝ち取った。

「悔しい思いをさせられたので、もう負けられないと思っていた。(調子が)上向きとか下向きとかはわからないけど、自分のゴールが勝利につながったことがよかった」

まずは前半7分、MF倉田が右サイドから中央のFWパトリックに浮き球を送ると、宇佐美がすかさずサポートに入った。ペナルティーエリア付近でヘディングのパスを受けると、ボールを左にずらしてシュート。「相手が股を開けるのはわかっていた」とDFの股を抜いて正確に右サイドネットを突き刺した。

さらに後半29分にはFW長沢の横パスを腰でトラップし、滑り込みながら左足シュート。またもゴール右下への絶妙なコースを射ぬいた。26日に天皇杯が再 開するまで公式戦11試合ノーゴールだった男が、2試合で4得点。「異様に落ち着いている。こういう落ち着きが、ゴールを取っていくために必要なんだな」 と完全に感覚をつかんだようだ。

利き足ではない左足での4ゴール。「練習して、その成果の左が出たとかじゃない。だからイライラするんですよね」。特別な鍛錬を詰んだわけではないにもかかわらず、抜群の精度。まさに天性の才能が詰まっていた。

12月に入ってからは調整方法も変えた。疲労回復のため、練習後には必ず30分程度のランニングをするようになった。広島にCSで敗れた翌3日も1人で 黙々と万博公園を走っていた。「きっかけとかがあるわけじゃないですけど。体の変化は感じなくても、やり続けることが大事」。このときのために試行錯誤を 続けてきた。

24日に生まれた長女と蘭夫人はこの日に退院。26日の誕生祝いに続き、見事な退院祝いとなった。「(影響は)あると思いますね。サッカーを離れたとき(子供を)見てるだけで癒やしになる。より責任感も生まれてる」。パパの自覚は十分。あとはタイトルをささげるだけだ。

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