宇佐美また2発!G大阪が決勝進出、広島にCS決勝のリベンジ スポニチアネックス 12月30日(水)7時1分配信

◇天皇杯準決勝 G大阪3―0広島(2015年12月29日 ヤンマー)

G大阪は日本代表FW宇佐美貴史(23)の2得点などでリーグ覇者の広島を3―0で下し、新年1月1日の決勝(味スタ)に駒を進めた。

これがエースの仕事だ。2試合連続の2ゴールでチームを決勝に導いたG大阪のFW宇佐美は「自分のゴールが勝ちにつながっている。点を取るポイントに入っていけている」と声を弾ませた。

圧巻の先制点だった。前半7分、パトリックが頭で落としたところに入り込む。同時に相手DFが両足を開けながら守りに向かってくる姿を確認しながらト ラップし、すぐに左足を一閃(いっせん)。股の下を通過するシュートをゴール右隅に突き刺すと、「股を抜けば入ると思った。異様に落ち着いていたなと思 う」と満足げに振り返った。

この先制点でペースを握り、堅守速攻へと戦い方を切り替え追加点のチャンスを待ち続ける。後半29分、倉田のドリブル突破から長沢へとつながり、最後は背番号39が再び左足で泥くさく押し込んで試合を決めた。

9月26日の柏戦後から長いトンネルに突入。無得点が続いたが、今月24日に生まれた愛娘が大きな変化を与えた。直後の準々決勝・鳥栖戦で2ゴールを挙げるとこの日も2得点。「見ているだけで癒やされる。この子のためにもっと頑張らないと」という思いが結果に結実した。

宇佐美だけではない。選手たちはCS決勝で敗れた広島へのリベンジの思いをピッチ上で表現。発熱で鳥栖戦を回避し万全でない藤春は、フル出場して広島のサイド攻撃を封じた。前半14分に左足首付近を痛めた米倉は足を引きずりながら再びピッチに入って戦った。

2大会連続の決勝に進出し今季初タイトルに王手をかけたG大阪。今季はナビスコ杯準優勝、ACLで4強、そしてリーグ戦でも2位。「準優勝では意味がない。最後は笑顔で終わりたい」。エースは積もり積もった1年分のうっぷんを浦和との元日決戦で一気に晴らす。

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