【ゼロックス杯】広島 3-1 G大阪|寿人、ジャガー、ウタカ弾で広島が今季一冠目!

広島はFW陣が結果を残す。宇佐美に2016年初ゴール!

 J1リーグ開幕を1週間後に控え、球春到来を告げるゼロックス・スーパーカップが2月20日、日産スタジアムで行なわれ、昨季リーグ王者のサンフレッチェ広島と天皇杯王者のガンバ大阪が激突した。

広島は、お馴染みの3-4-2-1の布陣で、GK林、DFは左から佐々木、千葉、塩谷、ボランチに青山と森崎和が入り、ウイングバックは左に柏、右にミキッチを起用。2シャドーには柴崎、茶島が入り、1トップは佐藤という顔ぶれ。

一方のG大阪は、4-2-3-1の布陣で、GK東口、最終ラインは左から藤春、今野、丹羽、オ・ジェソク。ダブルボランチは遠藤と井手口のコンビで、2列目は左から宇佐美、アデミウソン、阿部の3人。1トップにはパトリックが起用された。

試合は立ち上がりから一進一退。降りしきる雨に両チームともに悩まされるものの、後方からの堅実なビルドアップで相手のブロックを崩そうとする。序盤は 青山、森崎和を軸にサイドを上手く使った広島が主導権を握ったが、G大阪も徐々に球際の強さを見せて押し返し、宇佐美、アデミウソンの個人技からゴールに 迫るシーンを作り出していく。

しかし、ともに最終ラインを中心としたディフェンス組織が粘り強く対応し、相手守備を崩しきれない。前半はともに滑るピッチも影響してフィニッシュの精度を欠き、無得点のままハーフタイムに入った。

後半は打って変わって点の奪い合いとなった。口火を切ったのは広島。立ち上がりの51分、右サイドを攻略した広島は、攻撃参加した塩谷のクロスをニアサ イドに飛び込んだ佐藤が合わせ、ゴールネットを揺らす。今季はJ1通算最多得点記録の更新を狙う佐藤が、“らしい”ゴールで均衡を破った。

しかし、このゴールの直後、佐藤は太腿の裏に違和感を覚え、53分に浅野と交代してお役御免となった。

すると、今度は投入された浅野が仕事をする。56分、広島は左サイドから柏がクロスを上げると、これを阻止しようとした丹羽のエリア内でのハンドを誘う。ボールは丹羽の顔面を直撃したようにも見えたが、主審の判定はPK。浅野が難なくこれを沈めた。

あっという間に2点をリードされたG大阪は、59分に倉田、長沢を投入して反撃。67分にはカウンターから右サイドを突いた阿部からのクロスに宇佐美がヘディングで合わせて1点を返す。G大阪が2-1と追撃する。

しかしG大阪の追い上げムードも束の間、73分、CKから途中出場のP・ウタカが強烈なボレーシュートを突き刺す。新加入ナイジェリア人ストライカーの挨拶代わりの一発で再び広島が2点をリードする。

その後、G大阪も86分に宇佐美、89分に井手口が決定的なシュートを放つなど広島ゴールに迫るが得点ならず。

試合はこのまま3-1で広島が勝利。今季最初のタイトルを手中に収めた。

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