広島にゼロックス杯で1-3の敗戦 宇佐美が「悔しさ生かしたい」とリベンジ誓う

機能しなかった期待の“トリデンテ”

 リベンジならずの悔しい敗戦に、表情は厳しかった――。昨季の天皇杯王者ガンバ大阪は20日、ゼロックス・スーパーカップでJリーグチャンピオンのサン フレッチェ広島に1-3で敗れた。G大阪の日本代表FW宇佐美貴史は「まだまだ自分たちのポテンシャルを出せていない」と、敗戦を振り返っている。

このゲームでは、昨季まで前線でコンビを組んだFWパトリックに加え、横浜F・マリノスから移籍加入したFWアデミウソンが先発出場した。パトリックの周 囲をアデミウソンがセカンドトップとして動き回り、宇佐美も左サイドから流動的にポジションを 移しながら攻撃に厚みを加えた。

しかし、その“トリデンテ”は思うように機能しなかった。

「まだまだ自分たちのポテンシャルやクオリティーは出せていないし、それがゲームの結果になってしまった。(アデミウソンとは)今日に関しては、あまりう まくいかなかった。まだ、僕も良さを引き出さなくてはいけないし、引き出してもらわないといけない。もっといいコンビネーションをつくっていければ」

ヘディングで一矢報いる

 それでも、ゴールという最低限の結果は残した。両外国人FWが交代し、自身がアデミウソンのいた位置にポジションを移した後半23分、右サイドの阿部浩之からのクロスに飛び込むと鮮やかなヘディングシュートを決めた。

「クロスの質が良かったので合わせるだけでしたけど、強いて言うならあの位置まで入れたことだと思う。アイコンタクトもあって、いいクロスに合わせられた。点が取れるポイントに入っていくことは意識している」

ドリブル突破と、ミドルシュートのイメージが強かった宇佐美にとっては、ゴール前でクロスのターゲットになる得点パターンが増えることは得点量産にもつながるはずだ。自身が振り返ったとおり、アデミウソンを加えた連係面は、まだまだ向上の必要がある。

シーズン開幕を見据える青黒のエース

 しかし、ACLを含めたシーズン開幕までは残り数日となっている。

「これがスタートなので、タイトルは取りかったけど、 この悔しさを生かせればいい。今日の出来を反省して、次にもっといい出来でやれれば」

昨季リーグ制覇を懸けたチャンピオンシップ決勝で敗れた広島に今季初戦で敗れる形になったが、青黒のエースは、前を向いて本格的なシーズン開幕を見据えていた。

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