謙虚に第二の人生=G大阪強化担当の山口氏―Jリーグ

練習をつぶさに観察し、引き揚げてくる選手たちに声を掛ける。
1月に20年間の現役生活に終止符を打った元日本代表DFの山口智氏(37)は、今季から古巣G大阪の強化担当として働いている。チームの編成、選手と の契約交渉などを行う強化部の仕事は「選手と話さないと始まらない。分からないことばかりだが、謙虚にやる」。手探りの中、第二の人生を踏み出した。
1996年に市原(現千葉)で初の高校生Jリーガーとして17歳でデビューし、J1歴代10位の通算448試合に出場。「一度も(体に)メスを入れず、 大きなけがなくやれたことは誇り」と振り返る。G大阪では主力として2005年のリーグ優勝、08年のアジア・チャンピオンズリーグ制覇に貢献。梶居勝志 強化本部長は「ガンバをよく知るOB」と期待を寄せる。
ピッチでは妥協を許さず、時にはチームメートを厳しく叱責。チームが勝つために必要と思えば、はっきりと物を言った。その分、自らも厳しく律した。なれ合いの関係を最も嫌った。
フロントとも堂々と渡り合った。契約、移籍交渉を代理人に任せる選手が多い中、直談判にこだわり続けた。「本音でぶつかった。自分で締結した契約には文 句を言わないようにした」。今後も自分のやり方を変えるつもりはない。「気分と気持ちは違う。本気でやる。衝突がなければ、成長もない」。将来の指導者を 目指し、まずはピッチの外から腕を振るう。

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