ターンオーバー制に対応できず苦悩するG大阪・宇佐美

J1G大阪は28日の開幕戦で鹿島に0―1と敗れて、20日の富士ゼロックス杯、24日のアジアチャンピオンズリーグ(ACL)と合わせて公式戦1分け2 敗と勝利がない。過密日程が続く中、体調面を考慮し、導入したターンオーバー制にエースFW宇佐美貴史(23)が苦戦するなど、今後に向け不安を露呈させ た。

国内3冠(Jリーグ、ナビスコカップ、天皇杯)はもちろん、昨年準決勝で敗退したACL制覇を狙うG大阪は、後半27分に途中出場の鹿島MF鈴木優磨(19)に頭で押し込まれて完封負け。どうしても勝ちたかった新スタジアムでの公式戦初戦を落としてしまった。

ここまで3試合でわずか1点しか取れていない攻撃陣に、長谷川健太監督(50)は「この時期はなかなか点数が入りづらい」と語ったが、その1点をゼロッ クス杯で挙げたのはこの日、ベンチスタートの宇佐美だった。今季はACLを含めた全タイトル奪取に向けターンオーバー制を敷いているための措置。後半21 分から出場したものの、不発に終わった。

途中出場でゲームの流れをつかみきれなかったエースは「(ターンオーバー制に)合わせていかないといけない」と悔しさを口にした。選手の体調面を考慮す る起用法に対応できず苦戦している。だが、先発でも途中出場でもエースが得点を挙げられなければ、G大阪の浮上はあり得ない。いきなり難題を突きつけられ た格好だ。

さらにアクシデントが追い打ちをかける。体を張った守備でチームを支えている日本代表DF丹羽大輝(30)が前半32分に接触プレーで右鎖骨を骨折。現 時点で全治は不明だが、長期離脱は避けられない見通し。指揮官も「DFラインの中心を欠くのは非常に痛い」と肩を落とした。

エースが新方針に苦悩し、100%機能していないなかで、守備の要の離脱。果たしてG大阪は逆境をはねのけることができるのだろうか。

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