貫禄示した遠藤、ラストチャンスで見せた圧倒的な集中力 Soccer Magazine ZONE web 5月31日(日)17時58分配信

オウンゴールを誘発し土壇場で同点弾を演出

 J1リーグ第14節が30日、各会場で行われた。ガンバ大阪は30日、敵地で横浜Fマリノスと対戦し、1-1で引き分けた。1点ビハインドで迎えた後半終了間際、G大阪は左サイドでFKを得た。MF遠藤保仁が右足でクロスを上げると、相手DFのオウンゴールを呼び込み、土壇場で勝ち点1をつかみ取った。これでリーグ戦の順位は勝ち点24で4位に落としたが、優勝争いには一筋の光明を残している。

背番号「7」は淡々と劇的な場面を振り返った。

「これが最後のチャンスだなということは分かっていたんで、まぁ、集中しようかなと」

 同点弾の生まれる2分前にも敵陣 でFKを蹴るシーンがあった。既にアディショナルタイムの3分が経過していた局面で、右サイドからニアにクロスを上げるも難なく相手DFに弾かれてしまう。

 そして直後、再び足元に転がってきたチャンス。アディショナルタイムは5分を経過。正真正銘のラストチャンスだった。今度は左サイド。ゴールに向かうキックのできるコースだ。

「素晴らしいボールだった。触っていなくても入っていた。あのキックを防ぐことより、事前にファウルを与えない方がよっぽど簡単」

 最後の局面でオウンゴールをした横浜FMのDF小林祐三は、日本最高峰のクロスが止めようのないものであったことを口にした。

 これまで日本代表を湧かせてきた男は、主審が終了のホイッスルを吹く直前のラストプレ ーで、この試合最高のキックを蹴り込み、集中力の違いを見せつけた。

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