【J1採点&寸評】福岡×G大阪|1-0のスコアも地力の差ありあり。我慢比べは妥当な結果に終わる

福岡――前半は健闘を見せたものの、後半は個々の力量が露わに。

【チーム採点・寸評】
福岡 5
ハードワークに徹し、前半はG大阪のストロングポイントを消したが、その一方で、攻撃の形はほとんど作れず。後半になると自力の差が露わになり、あらゆる面で後手に回り、最後は力尽きた。

G大阪 6
ACL敗戦のショックを引きずったような立ち上がりだったが、チャンスを作れないなかでも、バランスを失わずに丁寧に試合を運び、福岡の足が止まった後半に一気に勝負に出て試合を終わらせた。

【福岡|採点・寸評】
GK
23 イ・ボムヨン 5.5
1失点を喫したが、何度もスーパーセーブを見せてゴールを死守するなど、十分に持ち味を発揮した。

DF
2 堤 俊介 5
最終ラインを細かにコントロールしてG大阪の特長を消したが、チームの足が止まった後半は前半同様のラインコントロールをできなかった。

20 キム・ヒョヌン 5
カバーリング、高さ、人への強さなど持ち味を発揮した。しかし、それも90分間通してやれてこそ意味がある。

5 實藤友起 5(81分OUT)
攻守に渡って無難なプレーを見せるも、それゆえの物足りなさはぬぐいきれない。積極的なプレーが欲しかった。

26 田村 友 5
人に対する強さを見せる場面もあったが、時間とともに失速。後半はG大阪の攻撃を止めることができなかった。

MF
18 亀川諒史 5.5
成長が感じられる試合。積極的にサイドから仕掛けるなど持ち味も見せた。課題はラストプレーの精度。

15 末吉隼也 5
前半はアグレッシブな姿勢を見せて対等にプレーしていたが、チームとともに後半に失速。主導権を奪われた。

6 ダニルソン 5.5
中盤での存在感は抜群。相手にチャンスを与えなかった前半はダニルソンによるところが大きい。ただし、後半に明らかに落ちるのが課題。

10 城後 寿 5(84分OUT)
両チームを通じて運動量の豊富さは評価できるが、守備に引っ張られてしまい、攻撃面での良さを出せなかった。

FW
7 金森健志 5(68分OUT)
少ないチャンスをモノにしようとする気迫は感じられたが、無理なプレーが多く、ボールを失うことにつながった。

17 ウェリントン 5.5
相変わらずの強さを発揮したが、2人がかりでマークに付かれて思うようにプレーできず。攻撃の起点になれなかった。

交代出場
FW
11 坂田大輔 5(68分IN)
豊富な運動量とアグレッシブな姿勢で観客を沸かすシーンも作ったが、流れを変えるには至らなかった。

14 平井将生 ―(81分IN)
終盤残り10分で投入されるもこれといった見せ場は訪れず。古巣を相手に恩返しのゴールはならず。

13 為田大貴 ―(84分 IN)
城後との交代で投入され、最終盤の反撃の起点となるも、決定的なシーンは生み出せなかった。

監督
井原 正巳 5.5
狙い通りに試合を進めていたが、地力の差までは埋めきれず。選手交代も功を奏さずに、最後は力の差で寄り切られた。

G大阪――DF、GKの虚を突く技ありの一撃で魅せた宇佐美をMOMに選出。

【G大阪|採点・寸評】
GK
1 東口順昭 6
セーブ機会もほとんどなく、安定したプレーで90分間を守り抜いた。最終ラインと連係した守備には安定感があった。

DF
22 オ・ジェソク 6
対峙する亀川との主導権争いは見どころあり。一歩も引かずに福岡の強みと互角の戦いを演じた。

5 丹羽大輝 6
チャンスが見出せないなか、最終ラインをコントロールして相手にもチャンスを与えず。前半の無失点が後半の決勝ゴールを呼んだ。

6 金 正也 6.5
今野とコミュニケーションを取り、福岡の最大のストロングポイントであるウェリントンを完全に抑えた。

4 藤春廣輝 6.5
攻撃のリズムが生まれないなかでも、丁寧にアップダウンを繰り返し、サイドでの主導権を掌握した。

MF
15 今野泰幸 6.5
アンカー気味に構えてチームのバランスを保ち、ウェリントンに対しては自由を与えなかった。影のMVP。

7 遠藤保仁 6
時に攻撃に、時に守備に存在感を発揮。上手くいかなかった前半も、チームに落ち着きを失わせなかった。

13 阿部浩之 6
ハードワークに徹した90分間。後半にチームがリズムを刻んだ原動力でもある。宇佐美の決勝ゴールをアシスト。

11 倉田 秋 6(90+1分 OUT)
遠藤、今野、阿部らと連動しながら、中盤を自由に動き回ってプレー。チームの攻撃のリズムを作った。

FW
29 パトリック 6.5
スプリント回数は両チームを通じてナンバーワン。特に後半は前線で相手に脅威を与え続け、宇佐美の決勝ゴールの起点にもなった。

23 呉屋大翔 6 (67分OUT)
後半に入って積極的にボールに絡み、思うようにならなかった前半のリズムを変えた。途中交代も貢献度は大きい。

交代出場
FW
39 宇佐美貴史 7(67分IN)
投入後10分少々で試合を決める仕事をやってのける。対峙したDF、GKの虚を突いた技ありの一撃を突き刺す。

MF
25 藤本淳悟 -(90+1分 OUT)
運動量の落ちた倉田に代わり、前線からのチェイスで福岡の反撃を食い止める役割を担う。

監督
長谷川健太 6
ACL敗戦のショック、過密日程、高い気温とタフなゲームになったが、我慢をしながら最後は地力の差を見せて押し切った。

リンク元

Share Button