【J1採点&寸評】広島×G大阪|ボランチ倉田が躍動したG大阪。スコア以上の内容で広島を圧倒

広島――総じてマイナス評価……一矢報いたP・ウタカも「5.5」。

【チーム採点・寸評】
広島 5
徐々に主導権を相手に握られたなか、守備ブロックが耐え切れずに先制点を奪われると、前がかりになった後半にふたつの追加点を許した。後半途中から2トップにして一矢を報いたが、スコア以上の完敗となった。

G大阪 7
パトリックと2列目が効果的に絡んで先制点を奪取すると、もっと点差が開いてもおかしくないほどチャンスを創出。ボランチで起用された倉田が十分なパフォーマンスを見せ、収穫の多い勝利を収めた。

【広島|採点・寸評】
GK
1 林 卓人 5.5
3失点目は中途半端な飛び出しが招いたが、3点で抑えたことを評価できるほどピンチは多かった。

DF
4 水本裕貴 4.5(71分OUT)
前半は背後を突かれてピンチを招く場面が多く、後半は倉田の突破を止められず追加点を許した。

5 千葉和彦 5
広範囲に動くパトリックを捉え切れず。点差が開いた試合終盤は、秩序を保つことができなかった。

33 塩谷 司 5
個の勝負でやられていなかったが、1失点目はポジショニングが悪かった。攻撃面でも違いを見せるパフォーマンスはなかった。

MF
6 青山敏弘 5
好機も演出したが、遅攻だけで相手を崩すのは至難。スピードアップするスイッチが入らなかった。

8 森﨑和幸 5
J1通算400試合出場を勝利で飾れず。前半はボールの奪いどころが定まらず相手に自由を与えた。

14 ミキッチ 5
藤春と宇佐美にうまく対応されて良い形でボールを持てず。突破口を切り開けなかった。

18 柏 好文 5.5(78分OUT)
質の高いクロスを送っても、中央の迫力が欠けるため相手への脅威にはつながっていない。

25 茶島雄介 4.5(54分OUT)
良い位置でボールを受けられず貢献度は低い。ミキッチとの連係も良くなく、38分のFKは枠外へ。

30 柴﨑晃誠 5
良いタイミングでPA内に入ったがゴールは奪えず。CKの質も高くなく、決定打に欠けた。

FW
9 ピーター・ウタカ 5.5
最後の最後に一矢報いたが、後半途中から2列目に下がっても効果的にプレーできなかった。

交代出場
FW
22 皆川佑介 5.5(54分IN)
出場直後には勢いをもたらすも、点差が広がっていくなか、ゴール前で違いを生み出すことできなかった。

FW
11 佐藤寿人 5.5(71分IN)
3試合ぶりに出場。皆川と2トップを形成してアグレッシブに動き出し、P・ウタカの得点をアシスト。

MF
16 清水航平 -(78分IN)
縦へ仕掛けても突破はさせてもらえず。反撃の機運を盛り上げるプレーはできなかった。

監督
森保 一 5
前半は守備ブロックを崩され、後半は相手の守備ブロックを崩せず。ホームで点差以上の完敗。

G大阪――倉田は攻守両面で存在感。前線の4枚も有機的に機能。

【G大阪|採点・寸評】
GK
1 東口順昭 6.5
58分にフリーでPA内に入ってきた柴﨑のシュートをストップ。このワンプレーは大きかった。

DF
4 藤春廣輝 6
上手く間合いを取ってミキッチに対応。昨季から多く対戦してきただけに、慣れを感じた。

5 丹羽大輝 6
柴﨑にPA内への侵入を許しながらも踏ん張ったが、最後にP・ウタカにゴールを許してしまった。

8 岩下敬輔 6
前半のミスは大事には至らず。身体を張り続け、対応力の高さを発揮した。

14 米倉恒貴 6
攻撃の見せ場は多くなかったが、柏には我慢強く対応し、途中出場の清水にも突破は許さず。

MF
7 遠藤保仁 6
クイックリスタートで先制点を生み出す。相手の背後を巧みに突いて守備を崩していった。

9 アデミウソン 6.5
ポジションを崩して様々な局面に顔を出し、冷静に先制点をゲット。遠藤と良好な関係を築いた。

11 倉田 秋 6.5(83分OUT)
中盤でボールを奪って駆け上がり貴重な追加点をゲット。守備面でも奮闘して期待に応えた。

15 今野泰幸 6.5
攻守で倉田と良好な関係を築いた。ファウルになった場面もあったが、バイタルは堅く閉じた。

39 宇佐美貴史 6
フィニッシュは冴えなかったが、守備に力を費やしながら攻撃でも相手に脅威を与えた。

FW
29 パトリック 6.5
巧みに先制点をアシスト。高さ、パワーを生かして前線で起点を作って広島を苦しめた。

交代出場
MF
11 大森晃太郎 6(71分IN)
守備に軸足を置きながらゴールへ向かう姿勢も見せ、しっかりと役割を果たした。

FW
20 長沢 駿 6(71分IN)
冷静にループシュートを決めて3点目。攻撃陣が噛み合ってきたなかで自身もアピールした。

MF
40 小椋祥平 -(83分IN)
今季2試合目の出場。広島の圧力を跳ね返して無失点で終えたかったが、自責があるわけではない。

監督
長谷川健太 6.5
倉田の起用は当たり、攻撃陣は噛み合ってきた。強いガンバが戻ってきそうな予感は十分。

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