【J1採点&寸評】FC東京×G大阪|前田が決勝弾でモヤモヤを吹き飛ばす。MOMはあのMFで決まり

CBの丸山はフルパワーで最終ラインを支えた。

【チーム採点・寸評】
FC東京 6
アンカーに高橋を置くシステムで守備は安定した。しかし、攻撃面のクオリティは高くない。前田のゴールがなければ厳しい評価になっていただろう。

G大阪 5
連勝中とは思えないほどの体たらく。CBの岩下を除けば全体的にパフォーマンスが低かった。宇佐美にも決定的なシュートはなく……。

【FC東京|採点・寸評】
GK
47 秋元陽太 6
パトリックにフリーでヘディングを叩き込まれそうな場面もあったが、無失点で乗り切っただけに及第点は与えられるだろう。

DF
2 徳永悠平 6
ドリブルと守備で力強さが光る。裏のスペースを突かれるミスがあったとはいえ、前半終了間際に際どいシュートを打つなど見せ場を作った。

5 丸山祐市 6.5
強靭なフィジカルコンタクトで遠藤を吹っ飛ばし、空中戦でも強さを発揮。森重が出場停止の最終ラインをフルパワーで支えた。

29 吉本一謙 6
パトリックへの激しい寄せが印象的。「絶対に抜かせない」という気迫が、その闘志溢れるディフェンスの源になっていた。

37 橋本拳人 6
SBとして安定感が出てきた。宇佐美やアデミウソンにやれなかったのは「ACLでの経験が大きかった」からだ。

MF
4 高橋秀人 6
アンカーのタスクに没頭することなく、33分には良い攻め上がりから惜しいミドルシュート。身体はだいぶ動いているように見えた。

7 米本拓司 5.5
24分のミドルは枠を捉えず、32分のシュートもミートできなかった。代表入りを目指すにはファイナルサードでのプレー精度を高めたい。

22 羽生直剛 6(78分OUT)
開始3分に右サイドで鋭いスルーパスを出し、エリアの外から果敢にゴールを狙うシーンも。守備面では遠藤の嫌らしい動きに対応した。

48 水沼宏太 5.5(72分OUT)
トラップとクロスの質がいまひとつで、いくつかチャンスを潰した印象も。右SB・橋本とのコンビネーションも改善の余地ありだ。

FW
20 前田遼一 6.5
岩下のタイトなマークに苦しみ、なかなか前を向かせてもらえなかった。しかし、80分の決勝ゴールでモヤモヤを吹き飛ばした。

38 東 慶悟 5.5(64分OUT)
何回かチャンスに絡みながらも、あと一方のところで得点に結び付かない。コンディションは悪くないだけに、結果が欲しかった。

交代出場
FW
44 阿部拓馬 6(64分IN)
投入直後のヘディングシュートは左のポストに直撃。貴重なところでFKを取るなど、影のファインプレーがあった。

MF
17 河野広貴 6.5(72分IN)MAN OF THE MATCH
終盤の80分にFKから前田のゴールをアシスト。ここしかないというコースに蹴り込んだ技術は、掛け値なしにMOMに相応しい。

MF
27 田邉草民 -(78分IN)
献身的にボールを追ってどうにか局面を打開しようとしていた。前からプレスをかける姿勢も好感が持てた。

監督
城福 浩 6.5
ACL敗退直後の試合で結果を出した点は大きいだろう。途中出場の河野が大仕事をやってのけただけに、素直に拍手を送りたい。

決定的なシュートはなく…。宇佐美はこの日も無得点に終わった。

【G大阪|採点・寸評】
GK
1 東口順昭 5.5
前半終了間際に徳永のシュートを好セーブ。後半に攻め込まれた時間帯も慌てずピンチを凌ぐも、終盤にゴールを割られてしまった。

DF
4 藤春廣輝 5.5
裏への抜け出しからクロスを放り込むまでの動きは滑らか。帰陣のスピードも素晴らしかったが、後半にやや躍動感がなくなった。

5 丹羽大輝 5
岩下とともに強固な壁となり、幾度もシュートを跳ね返す。ただ、前田をフリーにさせて決勝点を奪われたのは大きな減点だろう。

8 岩下敬輔 6
前田とのマッチアップは見応え十分だった。怪我を恐れず身体を張るスタンスはまさにファイター。熱い魂を感じさせてくれた。

14 米倉恒貴 5.5
比較的高い位置を取り、オーバーラップする意気込みは窺えた。だが、フリーでパスを受ける回数が少なく不完全燃焼の感が否めない。

MF
7 遠藤保仁 5.5(82分OUT)
前半は運動量もそこまでなく、目立った働きがなかった。50分にはゴール正面からシュートを外してタメ息を誘う。途中交代は致し方なし。

9 アデミウソン 5.5(88分OUT)
21分の宇佐美へのヒール気味のパスはお洒落。守備への貢献度も小さくないものの、決定的な仕事は最後までできなかった。

11 倉田 秋 5.5
前半は中盤の底で上手くタメを作り、サイドに散らすパスも正確だった。終盤に消える時間帯が多くなり、尻すぼみの感が否めない。

15 今野泰幸 5
優れた危機察知力でピンチの芽を摘みつつ、攻撃面にも関与。ただ、ファウルを取られた直後のFKで失点を食らったのは痛恨だった。

39 宇佐美貴史 5.5
後半は得意のカットインからシュートを打ち込むが、なかなか枠内に飛ばない。ここまでJ1ではわずか2ゴールと代表戦士には相応しくない成績。

FW
29 パトリック 5.5(67分OUT)
ブルドーザーのようなドリブルと弾丸ヘッドで存在感。FC東京に怖さは与えていたので、ゴールがなかった点は非常に悔やまれる。

交代出場
MF
25 藤本淳吾 5(67分IN)
チャンスメーカーとして機能せず、守備面では寄せが甘かった。途中出場で流れを変えられなかったため、採点は低めとした。

FW
23 呉屋大翔 -(82分IN)
パトリックに比べて高さの部分で脅威になれなかった。最前線で手を挙げてもパスをもらえず、ほとんどアピールできないまま試合終了。

MF
19 大森晃太郎 -(88分IN)
出場時間が短く、可も不可もなし。ボールにもあまり絡めず、ヒーローになれなかった。次節以降の活躍に期待したいところだ。

監督
長谷川健太 5
攻撃はやや中途半端で、交代カードも効果的に使えなかった。試合をコントロールできず、采配は厳しかったと言わざるを得ない。

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